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5周年を迎えた“不良の格闘技大会”『THE OUTSIDER』前田日明の野望と巨乳へのこだわりとは

IMG_2002_.jpg前田日明

 前田日明主催の不良系格闘技イベント『THE OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)』が間もなく5周年を迎える。会場は毎回大盛況、DVDは格闘技ジャンルでナンバー1の売り上げを記録するほどの人気興行に成長したが、選手の大半が不良だけに、運営上の苦労も絶えないようだ。5年間の苦労、今後の計画、そして2月10日(日)にディファ有明で行われる次回大会の見どころを前田日明に聞いた。

──2008年3月に旗揚げしたアウトサイダー。間もなく5周年を迎えますね。

前田 プロ顔負けの派手な演出をして、DVDも撮って、アウトサイダーに出たことが選手たちのステータスになるような大会にしていけば盛り上がるんじゃないか、と漠然とは思っていましたが、正直ここまで続くとは、立ち上げ当初はイメージしていなかったですね。

──選手の大半はアマチュアで、なおかつ不良だから、この5年間、いろいろと苦労も絶えなかったのでは?

前田 「反社会的団体には在籍していません、指名手配中ではありません」などの誓約書を最初に交わすんですが、結構グレーな子もいるんですよ。たとえば以前、ある選手が「構成員じゃないけど組長の運転手をやっている」という情報をキャッチしたので、「それはちょっと勘弁願いたい、やめてから出て来なさい」と諭したり。

──チェックするのが大変ですね。

前田 2ちゃんねるにアウトサイダーのスレッドが立っているので、それが情報源になることも(笑)。

──選手が規約を破って他の大会に出てしまうなどの問題もたまに発生していますね。

前田 選手自身ではなく、周囲の人たちに問題があるケースが多いですね。でも、ダメなもんはダメだよと注意していかないと。二度注意してもダメな選手は追放も考えるけど、反省している者にはなるべくチャンスを与えていく考えです。

──不甲斐ない戦いをした選手、トラブルを起こした選手にも、再びチャンスを与えることが多いですね。

前田 たとえば、前回大会の黒石高大と渋谷莉孔の試合なんかは全然ダメだったんですが、この2人は4月に再戦させる予定です。この渋谷ってのは佇まいに妙なカリスマ性があるんですが、まぁいろいろと問題のある男で……。演技派でもあるから、何度も騙されましたよ(笑)。

──大変ですね。

前田 いやもう本当に、ヤンチャな学校の先生みたいですね。

──「アウトサイダーを始めてよかった」と思える感動的なエピソードは?

前田 実は今、アウトサイダーのドキュメンタリー映画を撮っているんですよ。きっかけは、去年の母の日の興行時の宮永一輝のマイクパフォーマンス。普段は無口な宮永の口から「実は俺は母親の顔なんか知らない、昔は母親を恨んだ、でも今では日本のどこかの空の下で健康で幸せでいて欲しい、生んでくれたことに感謝している」という言葉が出たんです。このマイクパフォーマンスに感動したアンデスフィルムの社長が、「選手たちのドキュメンタリー映画を撮りたい」と。

──公開予定は?

前田 今年の冬ぐらいです。選手の普段の生活ぶりから密着して追いかけるらしいので、楽しみにしていてください。

──その他の新しい動きは?

前田 今年、いよいよアウトサイダーが関西へ進出します。9月8日(日)と12月15日(日)、場所は大阪市民体育館。そこで西日本エリアの新たな才能を発掘できるんじゃないかと思っています。あとは、オーストラリア、イギリス、そして中国との対抗戦も今年中に実現する予定です。

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