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プロ野球「統一球隠ぺい問題」ドタバタ劇の舞台裏 発覚が、このタイミングだった理由は……

katoryozou.jpg日本野球機構オフィシャルサイトより

 6月中旬のタイミングで、突如降って湧いたように取り上げられ、大騒動を巻き起こしているプロ野球の統一球の情報隠ぺい問題。12日にようやくNPB(日本野球機構)の加藤良三コミッショナーが謝罪したが、現場からは「そんなの、前から知ってるよ」と冷めた目でこの一件をやり過ごす関係者が多い。

「野球ファンはじめ、選手、球団、関係各位にお詫びしたい(中略)隠蔽するつもりはまったくない(中略)私は不祥事を起こしたとは思っていない。情報の流れが悪かった」

 こう会見で語った加藤氏だったが、何を隠そう、この一大事の緊急会見を行ったのは午後8時。この日、各地では優勝賞金5,000万円を懸けたセ・パ交流戦の真っただ中。西武ドームでは、西武の菊池雄星がノーヒットノーランまでアウト2つのところだった。
「取材現場では『何がファンのためなんだ。だったら、こんな日に会見しないだろ!』とあきれ返るマスコミや関係者が続出していました」(スポーツ紙野球デスク)

 今シーズン、ボールが飛び、各チームが空中戦をやっているのは素人のファンでも簡単に分かること。そこで気になるのは、「選手の反応」と「なぜ、このタイミングだったのか」という点だ。

 選手の反応はさまざまだ。「飛ばないボールを経験していないので、なんとも言えない。面倒くさいことをやっているな、と思う」(オリックス・井川慶)、「いろんなことが(NPBサイドで)勝手に決まる。対話して決めていこうと話しているのに、なぜ同じことを繰り返すのか……」(阪神・新井貴浩)、「ボールの飛ぶ、飛ばないは、言い訳にしてはいけない問題」(巨人・橋上秀樹戦略コーチ)。だが、その本音を聞いてみると……。

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