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「釜山港からの出港は無理」内閣府職員変死事件で韓国漁業関係者が証言

busan-port-from.jpg釜山港(Wikipediaより)

 北九州市若松区の響灘で、漂流していたゴムボートに乗っていたとみられる内閣府の男性職員が遺体で見つかった。この男性は1月に国際会議に出席するために訪れた韓国で消息不明となっており、さらに韓国から出国した記録もないことが明らかとなり、ミステリー小説さながらの展開に、ネット上ではさまざまな臆測が飛び交っている。


 また、男性名義のクレジットカードの利用履歴から、韓国入国後に南部の都市、釜山でゴムボートに付ける船外機や防寒着などを購入していたことも判明しており、船外機を付けたゴムボートで日本上陸を目指していた可能性が浮上した。

 しかし、韓国の漁業関係者によると、「港の事情を知らない者が、釜山周辺からゴムボートで沖合に出ることは不可能に近い」と話す。

「釜山は世界有数の国際港で、北朝鮮製の偽タバコや麻薬の中継地にもなっていることか
ら、海洋警察も港内から沖合にかけて頻繁にパトロールをしている。また、北朝鮮の強襲に備え、韓国海軍も相当数配置されている。ゴムボートに船外機を付けた不審な船に男が一人乗り込んでうろうろしていれば、すぐに止められるはず」(同)

 釜山から出港したのでないとすれば、購入したゴムボートを運んで別の場所から沖へ出たのか? はたまた、別の船で沖合まで出た後、ゴムボートに乗り換えたのか? どちらにしても、単独行動では難しそうである。だとしたら、ほかに何者が関与していたのか――? 謎は深まるばかりである。
(文=牧野源)

最終更新:2014/02/03 15:00
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