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スタッフを“作業員”呼ばわり

テレビで堂々と宣言! 村上隆の作品は「ブラック企業」で生産されていた!?

murakamit0226.jpg『芸術起業論』(幻冬舎)

 ルイ・ヴィトンとのコラボ、ベルサイユ宮殿での作品展開催など、世界的な名声を轟かせているアーティスト・村上隆。ただ、一方で「芸術はビジネス」だと公言し、作品作りからマーケティングまでをシステマティックに行う村上のやり方は、美術界から「工場で工業製品のようにアートを量産している」という批判を受けてきた。

 だが、村上の“工場”は、ただの工場ではなかったようだ。場合によっては殴られることも覚悟しなければならない、「超ブラック」な労働現場だったのである。

 その事実が判明したのは、2月16日に放映された『夏目と右腕』(テレビ朝日系)。この番組は、夏目三久がトップクリエイターの右腕的人物を紹介する番組なのだが、この日は村上の会社である有限会社カイカイキキの女性プロデューサーが出演し、そのアトリエの様子が公開されたのだ。

 まず驚愕したのは、スタッフの多さと勤務システムだった。埼玉県の工場を改築した巨大なアトリエで、何十人ものスタッフが黙々と作業をこなしている。下絵を描くデータチーム、絵を描くペイントチーム、乾燥やツヤ出しを行う仕上げチームと、作業分担が細かく決められ、昼勤・夜勤のシフト制が敷かれ、24時間365日年中無休!

 しかも毎日、仕事を始めるときには必ず朝礼(夜勤の場合は夜礼)が開かれ、全員が集まって、ラジオ体操、大声でのあいさつの復唱を行う。

 その様子はまるで「ワタミ」のようで、とてもアート作品を作っているとは思えないものだったが、もっとびっくりしたのは、そのスタッフへの扱いだった。

 番組では、現場に貼り出された、こんな村上の注意書きが大写しされていた。

「これは村上隆の絵です。君たちの絵画的な個性を求めていません!! 大きな勘違いです!! 作業員の絵画的な快感にゆだねたつもりは一切ありません!! それは大きな勘違いです!!」

 下絵から仕上げまでをやらせながら、スタッフを“作業員”呼ばわりというのは、まるで奴隷工場の工場主のようだが、自らこの番組に出演した村上はまったく悪びれることなく、こう話す。

「うち、離職率95%以上ですからね」「みんなアーティストになりたくて、チャンスがあると思って来たら、村上の手伝いばかりやらされて嫌になって辞めていく」

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