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『花と蛇ZERO』公開直前インタビュー

「撮影初日の自慰シーンで、逆に開き直れた」初SMプレイに挑んだ天乃舞衣子が出会った、新たな“快感”とは?

amano0513.jpg撮影=尾藤能暢

 団鬼六の小説を原作に映像化され続けてきた『花と蛇』シリーズ。杉本彩主演、石井隆監督による『花と蛇』から10年、シリーズはさらなる成長を遂げ、このたび公開される最新作『花と蛇ZERO』では、主演女優が3人という大胆な設定になった。『探偵はBARにいる』シリーズの橋本一監督がメガホンを取り、よりエンタテインメント性が高まった作品になっている。

 主人公3人は、夫の借金のカタとして闇サイトで陵辱される遠山静子(濱田のり子)。その闇サイトを見て自ら緊縛の世界に飛び込んでいく、専業主婦の瑠璃(桜木梨奈)。そして、闇サイトの真相を暴くため、妹を助けるために陵辱されることを決意する女刑事の雨宮美咲。美咲を演じた天乃舞衣子は、初の緊縛、初のSMプレイだったとか。果たして、新たな快感を得られたのだろうか?

――雨宮美咲役はオーディションで勝ち取ったそうですね。

天乃舞衣子(以下、天乃) とても有名なシリーズということと、橋本一監督とご一緒できるということで、ぜひやりたいと思ったんです。『花と蛇』なので、ヌードになることはわかっていました。でも作品に必要なことですし、この作品だったら私も脱ぐことにも全力でトライしたいと思ったので、大丈夫でした。

――美咲は仕事一筋の刑事。そんなキャラクターだからこそ、捜査のためならなんでもやるのかもしれないと思わせるものがありました。

天乃 緊縛もSMも、捜査を機に体験しただけ。でも、一度その世界に入ったら、逃れられなくなってしまった。誰もが、気持ちの解放をしてみたいという欲望を持っているんじゃないかなって思いますね。

――美咲は捜査のためなら、トイレで自慰しろという犯人からの命令も受け入れてしまいます。『花と蛇』ならではのエロティックなシーンでしたが。

天乃 実は、撮影初日の最初のシーンだったんですよ。何も考える間もなく、とにかく懸命にやりました。いきなりあのシーンをやったことで、逆に開き直れましたね。気がついたら、裸で現場を歩くようになっちゃいましたし(笑)。

――橋本一監督の演出は、いかがでしたか?

天乃 私は映画に主演するのが初めてなので、主演としての心構えから教えていただきました。とても明るい監督で厳しい面はないのですが、ちょっとした顔の角度などを本番で間違えてしまったときは、指導されました。リハーサルだとできるんだけど、本番になると気持ちが入りすぎてしまって、この角度で止めなきゃいけないのにそれがうまくできなくて。何度も何度もやりましたね。でも橋本監督って、基本的には撮影を楽しんでいる方という印象です。監督が楽しんでいる中で、私は何百回と鞭で打たれ続けてました(笑)。

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