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18歳少年の「イスラム国合流ショック」から2カ月……“クリスチャン大国”韓国IS報道のいま

51ArKdktv2L.jpg「週刊ニューズウィーク日本版 2015年2/3号」

 18歳の少年・キム君が、イスラム国(IS)に合流したかもしれないという報道(記事参照)から約2カ月。社会的なショックが大きかったせいか、韓国ではイスラム国に関連する情報が続々報じられている。

 韓国メディアは過日、東京・立川市で起きた「殺人練習事件」を一斉に報じた。イスラム国に感化された中学生が、学校で飼育されていたヤギを殺人の練習台にしようと侵入し、警察に逮捕された事件だ。また、関東地方に住む男子高校生がTwitterに「『イスラム国』が東京で大規模テロを実行する」などと書き込んでいた事件も取り上げていた。同様に、アメリカや欧州、オーストラリアなどの国の実情に言及しながら、イスラム国に影響され、過激な行動を厭わなくなってきた若者の実態について、細かく取り上げている。

 メディアの動向から察するに、韓国の関心は中東情勢というよりも、自国内の若者に及ぼすであろう、イスラム国の影響について焦点が集中し始めているように感じる。言い換えれば、遠い国で起こっている戦争の悲劇としてではなく、身近に起きている危機として、イスラム国問題が議論され始めている。

 もし、キム君が人質になったらどうするか――。韓国では、そのような主題で議論されることも増えているそうだ。

「彼が過ちを悔いるのであれば、子どもが斬首されないように働きかけるべき」
「キム君が生きて帰ってくれば、彼の証言から第二、第三のキム君が出てくるのを防げるはず」
「自分の意思で行ったのだから、もし身代金を要求されても断るべき。そのお金で、国内の孤児や独居老人を支援するほうがいい」
「テロリスト志願者を助ければ、韓国はテロリストを保護する国になってしまう」

 などなど、寄せられる意見は実にさまざまだ。日本では後藤健二さんらの人質事件を前後して世論が二分したが、今後、韓国政府も対応に追われることになりそうだ。

 また最近では、こんなタイトルの記事がネット上に掲載され、話題を呼んでいる。

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