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大久保嘉人のダサすぎるプレーが、もはやかわいい? “狂犬”と呼ばれた男の振り上げた拳はどこへ──

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 4日、J1リーグ第2ステージ第13節、川崎フロンターレ対ガンバ大阪が等々力陸上競技場にて行われた。注目は、得点王ランキングで共に首位を走るフロンターレの大久保嘉人と、ガンバの宇佐美貴史のエースストライカー対決だ。結果は、5対3でフロンターレに軍配が上がり、2得点を挙げた先輩である大久保の勝利となった。しかし、観戦していた一部のファンの間では、得点王争いよりも、大久保のある“行動”の方が気になってしまったという。

「試合終了間際、ドリブルでペナルティエリアへ侵入しようとした大久保選手は、後ろからガンバの選手にラフプレーを受けて倒されました。怒った大久保選手は猛然と立ち上がり、拳を振り上げたのですが、ラフプレーを行った相手が遠藤選手だとわかると、怒りの矛先を無関係な選手に切り替えたんです。ヤンチャ坊主のイメージだった大久保選手だけに、ファンは唖然としていましたよ。上下関係の厳しい国見高校出身だけに、年上には逆らえないんですかね? それとも、遠藤選手がよっぽど怖かったのか……。いずれにしろ、これを見たファンは『あれ? 狂犬と呼ばれた大久保はどこへ?』『ダサイを通り越して、もはやかわいいだろ』などの声が上がっていましたよ」(スポーツライター)

 前日インタビューで大久保は、宇佐美に対して「申し訳ないけど自分は(得点王を)2回取ってるから」と挑発めいた発言をしていました。かっこよくヒールに徹していただけに、今回の行動は少しバツが悪そうに見える。しかし、みている方が気恥ずかしくなる大久保の行動は、これだけではなかった。

「大久保選手の2点目のPKのシーンなんですが、ゴールを決めた後に大久保選手は一直線に相手GKの東口選手に駆けより、挑発行為を行いました。もちろん相手サポーターからは反感を買ったのですが、結果的には今回の“キレる相手すり替え事件”のダサさが、より際立ったという形になってしまいましたね。ファンの中では『あの挑発もビビりながらやってたんじゃない?』『東口にはケンカ売れるのに、遠藤には売られても買えないのかよ!』と、“狂犬”大久保のイメージはすっかりなくなってしまいましたね」(同ライター)

 33歳を迎えた今も活躍を続ける大久保は、昔に比べて精神的にもかなり大人になっている。東口への挑発行為も、インタビューでのビッグマウスぶりも、全てはJリーグを盛り上げるためにわざとやっていることだろう。しかし、“本当に逆らえない相手”とマッチングしてしまった今回は、運が悪かったと諦めるしかない。
(文=沢野奈津夫)

最終更新:2015/10/05 20:00
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