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モノブライト出口博之の特撮自由帳 「こんなのライダーじゃない!」というにはまだ早い!『仮面ライダーエグゼイド』に見る平成仮面ライダーのデザインの魅力とは!?

 こんにちは、モノブライトのベース、出口です。

1610deguchi_01.jpg『仮面ライダーエグゼイド』公式サイトより

 仮面ライダーシリーズの最新作『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日系)の放送が開始されました。今回の仮面ライダーのテーマは「ゲーム」、そして舞台は「病院」であり、中心となる登場人物は「医者」という、これまでのシリーズで取り上げられなかったジャンルのものが多く、初回放送から視聴者に鮮烈な印象を与えています。特にこれまでのシリーズと決定的に違う部分としては「蛍光色を基調としたド派手でポップな見た目」でしょう。『仮面ライダーエグゼイド』放送前から良い意味で賛否が分かれるほどのインパクトがあるデザインは、各所で大いに話題となっていました。 

「平成仮面ライダー」シリーズは今作で18作目を数え、テレビ放送された「昭和仮面ライダー」シリーズの約2倍の作品数となっています。同じく東映作品の「スーパー戦隊」シリーズが今年で40作品を数えるのを見ると18作は少なく感じますが、一つのTVドラマシリーズの放送が少しの間もあけずに15年以上も放送され続けているのですから、まぎれもなく長寿シリーズと言っても差し支えないでしょう。5歳で『仮面ライダークウガ』を見ていた少年は、現在はもう成人になっているのですから。

 10年を越える長寿ドラマシリーズには大きく分けて2種類のパターンがあります。ひとつは完成されたフォーマットを踏襲し、基本を大きく崩さず連綿と続くパターン。もうひとつは前作の流れをほぼくみ取ることなく、常に新しい試みを取り入れ、スクラップアンドビルドを繰り返しシリーズに新しい風をもたらすパターン。特撮に限らず長寿ドラマシリーズにおいては、基本的にこの2種類になると思います。

 言うまでもなく前者が「スーパー戦隊」シリーズで、後者が「平成仮面ライダー」シリーズとなります。こちらも言うまでもありませんが、あくまで両シリーズの長寿シリーズとしてのおおまかな違いであり、「スーパー戦隊」シリーズが革新的な要素がない、いつも同じ金太郎アメだ、ということではありません。

 この違いを念頭において考えると、「平成仮面ライダー」シリーズの歴史はスクラップアンドビルドの歴史と言えます。それは『仮面ライダーエグゼイド』初回放送前後にネット上などが賛否両論となったことにも表れています。「次はどんなヒーローが現れるのか」この期待感はすべてのヒーローに当てはまる気持ちですが、こと「平成仮面ライダー」シリーズにおいてはその期待感、注目度は群を抜いて高いのです。

 今回は『仮面ライダーエグゼイド』放送記念として、『仮面ライダーエグゼイド』と、ここ数年の「平成仮面ライダー」シリーズの初回放送直前直後タイミングにおける視聴者(主に私)の心の掴まれ方を比較し、「平成仮面ライダー」シリーズが絶えず挑戦する新機軸とは何なのか? について私の主観たっぷりで紐解きたいと思います。

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