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『ゆゆ式』だけではない──BBCで放送された日本の児童ポルノ番組 55分間のあらすじと登場した作品

『ゆゆ式』だけではない──BBCで放送された日本の児童ポルノ番組 55分間のあらすじと登場した作品の画像5

■エロマンガで子どもをレイプするヤツもいる説

 さて、取材を続けるStacey。40分あたりから、舞台は再び秋葉原へと移ります。そこで、数々のアニメやマンガの画像と共に語りが入ります。

 その語りでは、次のような言葉が並びます。

Stacey:Domestic sales of these Japanese comics topped over £2 billion in 2015.
(これらの日本のマンガの国内販売は2015年に20億ポンドを超えました)

Stacey:Manga, covers every subject you can imagine, including X-rated erotica.
(成人向けのエロを含めて、マンガはあなたが想像できるすべての主題を網羅しています)

Stacey:Some include scenes of child abuse, child rape and incest and are so graphic, They’ve been banned in the UK.
(それらは児童虐待や子どものレイプ、近親相姦などのシーンも含まれており、イギリスでは禁止されています)

Stacey:The Japanese government have tried to ban it, but Manga artists and publishers have defended it on the grounds of free speech.
(日本政府は、それを禁止しようとしていますが、マンガ家や出版社はフリースピーチを理由にそれを守ってきました)

※free speechが言論の自由の概念なのか言論/表現の自由の概念なのか判断つかないので、そのままにしておきます。

 さて、多くの読者が気になるのは、このシーンおよび前後のシーンで映し出されるアニメ、マンガ、ゲーム同人誌などがどのようなものだったのかということでしょう。

 タイトルだけ列挙しますと『スイセイギンカ』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『ゆゆ式』『セーラー服と重戦車』『いちごショコラふれーばー』『とつきとおか』『ヤンキーJKボコボコりんっ!』『一日奴隷さん』『ウラオモテ彼女』『監禁嬢』『島風コスの鹿島はなぜ異世界でオークに犯されたのか』などの表紙が確認できます。

 さて、ここで取材に答えるのは、表現の自由をめぐる問題でたびたび登場する、翻訳家の兼光ダニエル真氏。

 基本、ダニエル氏の説明は、現実と創作表現とは別個だという、日本ではほぼ常識となっている理屈に沿ったものです。それに対して、Staceyは、グサグサと切り込んできます。

 最初の質問は、これから。

Stacey:For example, this image would be totally illegal in the UK.
(例えば、このイメージはイギリスでは違法です)
※手に取っているのは数冊の同人誌だが、表紙は見えず。

Daniel:Possibly,Yes.
(おそらく、そうです)

 ここから現実と創作表現は別のものであることについて、やりとりが続きます。しかし、Staceyは納得できない様子で「このようなコンテンツを見ることによってファンタジーとは対照的に、実際の子どもに手を出すように誘惑されるのではないか」と、いうのです。

 それを言葉を尽くして否定するダニエル氏ですが、Staceyは納得しません。「But this does happen」と、あくまで、創作によって現実の児童虐待を喚起させると考えているようです。

 説明を続けるダニエル氏ですが、画面の中の雰囲気はとても悪いです。なにしろ、Staceyからは次のような感想が。

Stacey:My concern would be that this does encourage and normalise real-life child abuse.
(私の懸念は、これが実際の児童虐待をけしかけて正当なものにさせることです)

 険悪な雰囲気で続いた取材ですが、最後は二人は仲良く握手を。

 そして、取材を終えたStaceyは、次のように感想を述べます。

Stacey:For me, there can never be any good to come out of sexualising kids.
(性的な快感を得る子どもが出てくることは、決してありません)

Stacey:This is clearly a divisive emotive issue, so controversial.
(これは明らかにあつれきを生む感情的な問題で、議論の余地があります)

Stacey:I believe it could potentially encourage urges.
(私は、それが潜在的な衝動を促すと信じています)

Stacey:I would prefer these explicit images that use kids to be banned.
(私は、明白に子どもを使用している画像が禁止されることを求めます)

Stacey:I worry that them cartoons will never be enough and you will have those urges and you will want to move on to the real thing perhaps.
That’s what scares me.
(私は心配しています。彼らはマンガが決して十分でないと考え、衝動を持って、本物に移りたいと思うでしょう。私は、それが不安です)

 ここまで約40分。番組は、ラブドールを持った、おっさんの取材など、まだまだ続いていきます。

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