日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『孤独のグルメ』第1話レビュー

『孤独のグルメ Season6』第1話 スカした東京人どもの胃袋の常識を変えてやる!? お好み焼きは、ごはんのおかず

『孤独のグルメ』第1話 スカした東京人どもの胃袋の常識を変えてやる!? お好み焼きは、ごはんのおかずの画像1テレビ東京系『孤独のグルメ season6』番組サイトより

 今シーズンの放送を前に、作画の谷口ジロー先生が亡くなられました。いまや、谷口先生の代表作のひとつとなった『孤独のグルメ』。

 でも、最初に依頼が来たときには「なぜ、私に……」と思ったそうです。実際、掲載誌の「月刊PANjA」(扶桑社)は、まったく売れずに休刊。その後、同社から単行本は出たものの、まさか21世紀になって、こんな人気を得るとは誰が予想できたでしょうか。

 かくて、空前の飯テロによって、世間にさらなる「孤独のグルメ実践者」を増殖させているテレビ東京のドラマも、いよいよ第6シーズン。いったい、どんな哀愁とうまいメシが待っているのか。

 お待ちかね、第1話のタイトルは……

「大阪府 美章園のお好み焼き定食と平野の串かつ」

です。

 今回の冒頭、ゴローちゃん(松重豊)がやってきたのは大阪。それも、梅田ではなく、ディープな通天閣のたもとです。原作において、大阪は鬼門。大阪の独特のノリについていくことができず、ひたすら孤独を感じながら、タコ焼きをモグモグと食べるしかないゴローちゃんを、皆さんもよく覚えていることでしょう。

 しかし、それはすでに過去の出来事なのか。松重ゴローちゃんは、食い倒れの街に大いに期待を寄せています。

 ですが、簡単にモグモグ満足させてくれないのが、このドラマ。声をかけてきた客引きのお兄さんの案内で、首尾よくメシにありつけるかと思いきや、携帯電話が。

 メシを食べたいときに邪魔されてしまう。フラストレーションは募ります。とはいえ、そのへんでささっと立ち食いうどんでもすすったりしないのがゴローちゃん。もはや遺伝子レベルで、空腹こそが最高の調味料と理解しているのか?

 突然、電話でアポの時間を変更してきたお客は、旧知の不動産屋。モデルルームに置く調度品のために、わざわざ、東京からゴローちゃんを招いたのです。

「大事な仕事やから、ゴローさんに頼んでるんやないんですか~」

という不動産屋の「こっちは、お好み焼きをおかずにメシを食いますわ~」の一言に、ゴローちゃんは「ムリムリ」と渋い顔。これ、なんてフラグなんでしょうか?

123
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真