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やっぱりイノッチじゃ……故・渡瀬恒彦さん不在の『警視庁捜査一課9係』が、史上ワースト視聴率更新で“打ち切り”か!?

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 3月14日に多臓器不全のため逝去した、渡瀬恒彦さん主演の連続ドラマシリーズ『警視庁捜査一課9係 season12』(テレビ朝日系)の雲行きが怪しくなってきた。

 同ドラマは渡瀬さんの訃報を受けても放送中止とはせず、撮影を続行。4月12日に迎えた初回は11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好発進し、第2話も11.6%と高視聴率をマークした。さらに、第3話は13.9%まで跳ね上がったものの、第4話(5月3日)は7.2%と急降下。

 これは、ゴールデンウイークまっただ中で在宅率が下がったためと思われたが、GW明けの第5話(5月10日)でも9.4%までしか回復せず、2週連続1ケタ台に甘んじてしまった。

 同ドラマは2006年4月期に『season1』がオンエアされ、平均13.7%の高視聴率を記録。その後、シリーズ化され、ほぼ全話で10%超えの安定した数字をキープ。同局では、水谷豊主演『相棒』、沢口靖子主演『科捜研の女』と並ぶ人気ドラマシリーズとして定着していた。昨年4月期に放送された『season11』は全話で2ケタ超えを達成し、平均12.2%と好成績を残していた。

 それだけに、今シリーズへの期待も高かったはず。ところが、主人公が不在となり、渡瀬さんとコンビを組んできたV6・井ノ原快彦が急遽“主役代行”となったが、ここにきて、まさかの視聴率不振に陥ってしまった。

 これまでの単話最低視聴率は14年7月期『season9』第7話の9.0%だったが、今シリーズの第4話で大幅にワースト記録を更新してしまった。全話平均では、『season9』の11.4%が過去最低だが、今シリーズは第5話までの平均が10.7%と低調。今後も不振が続くようなら、平均でも自己最低を記録するばかりか、シリーズ史上初の1ケタ台に転落する可能性も出てくる。そうなれば、今シリーズを最後に、不名誉な形で“打ち切り”となってしまうかもしれない。

 低視聴率の責任が井ノ原にあるとはいわないが、ファンに愛されてきたドラマだけに、ここからの巻き返しに期待したいところだ。
(文=田中七男)

最終更新:2017/05/17 12:00
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