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「世界各地で中国を叫ぶ」!?“社会主義の大きな赤ちゃん”中国人旅行客がイランの空港でも大騒動……

テヘランの国際空港で「中国!」と叫ぶ中国人旅行客たち。何を言っているのかわからない現地の人たちが、あきれ顔で見ている

 中東・イランの首都テヘランにある国際空港で1月29日、中国人旅行客たちが大声で「中国! 中国!」と叫びだす事件が起こった。

 この日、テヘランは数十年来の大雪に見舞われ、ほとんどの便がキャンセルとなる事態に。すると、足止めされた100人以上の中国人旅行客が「ヂョングォ! ヂョングォ!(中国! 中国!)」とシュプレヒコールを上げ始めたのだという。

 居合わせた旅行客の話によれば、彼らが空港のロビーで叫びだしたのは、現地中国大使館の職員が航空会社と協議してホテルと食事の手配を行ったことに感激したからだというが、雪に閉ざされた国際空港が異様な雰囲気に包まれたことは言うまでもない。

 この時の模様が撮影された映像がネットにアップされるや、中国ネット民たちの間からは、「またか」という、ため息にも似た声が出てきた。

 というのも、その数日前の24日、日本でも同様の事態が起きていたからだ。成田国際空港で、上海行きのLCCジェットスター・ジャパン35便が天候不良によりキャンセルとなり、翌日の便に振り替えられることになったのだが、一部の中国人旅行客が航空会社側の対応に不満を持ち、空港の警備員や職員たちを相手に大声で文句を言いだしたのだ。

 現場は大混乱となり、感情を抑えられなくなった彼らは、中国の国歌である「義勇軍進行曲」を歌いだし、男性旅行客一人が航空会社の女性職員に暴力を振るったとして、警察に連行されている。

成田空港での騒ぎの様子

 連続して空港で騒ぎを起こす同胞たちに、さしもの中国ネット民たちもあきれ顔だ。

「LCCなんだからさ、それなりのサービスしかないことくらいわかっておけよ」

「なんでそこで中国だの、国歌だのが出てくるんだ? お前らは国の代表か」

「こういう奴らが世界中で中国や中国人の名を汚しているんだ」

 中国では最近、こういった、ちょっと自分の気に入らないことが起こるとすぐに自分の権利ばかりを主張して騒ぎを起こす人たちのことを「社会主義巨嬰」、つまり「社会主義の大きな赤ちゃん」と呼んで揶揄するようになっている。

 アメリカの新聞「ニューヨーク・タイムズ」の中国語版サイトでも、昨年8月に「当時の“小皇帝”が成長できない巨嬰(大きな赤ちゃん)になっている」というタイトルのコラムで、子どもの頃に一人っ子で“小皇帝”として甘やかされて育ち、精神的に成長できないまま大人になった人たちについて言及している。

 もちろん、中国人全員がこんな連中ばかりではないが、おそらくこれからも、世界のどこかで「中国」を叫んで騒ぎを起こす中国人が出てくるのは間違いないだろう。
(文=佐久間賢三)

最終更新:2018/02/15 14:00
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