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Jリーグ・サンフレッチェ広島「降格候補から一転、首位独走」強さの秘訣をトレーナーに訊いた

サンフレッチェ広島オフィシャルサイトより

 サンフレッチェ広島が強い。

 J1・18チームの中で唯一、7勝1分けの無敗をキープし、2位には勝ち点7差をつけている(8節終了時)。しかも、第3節ではアウェイで鹿島アントラーズに1-0、第5節にもアウェイで川崎フロンターレに1-0とシーズン序盤から優勝候補に勝利しての戦績である。

 今季の広島は、とにかく走る。守備時の相手選手への寄せが一歩前に出る。そのプレッシングが相手を苦しめ、相手にやりたいことをやらせない。

 そんなチームを指揮する城福浩監督が目指す「人もボールも動くムーヴィングフットボール」に欠かせないのが、選手たちの走力。その走力をフィジカルコーチとして支える池田誠剛氏をミックスゾーンで直撃した。

──チームの調子、選手たちの体のキレが、ものすごくいいですよね?

池田誠剛氏(以下、池田) 選手たちがまとまってトレーニングしてくれているのが大きいと思います。すごく雰囲気がいいんですよね。チームだと、どうしても2人か3人は、そっぽを向いてしまう選手が出てきてしまう。でも、今の広島には、そういった選手がいません。

──どのようなトレーニングをしているのでしょうか?

池田 選手たちは、あまり経験したことがないような厳しい練習をしています。とにかく走っています。でも、ただ走らせればいいわけではないんです。下肢のトレーニングをしっかりしていないと、ケガをしてしまう。その下肢トレーニングは夏嶋隆先生(メディカルトレーナー)と議論したもの(記事参照)や、私の今までの経験などを選手に伝えています。

──速筋繊維での乳酸のコントロールやコーディネーション能力を高めるトレーニングなどを取り入れられているわけですね。それにしても、ここまで成果が出るとは驚きです。パトリック選手や青山敏弘選手など、今までで一番走れているようにすら映ります。

池田 皆、本当に頑張っています。その中で、勝てたというのが大きいですよね。体が変化してきたのを感じてきた中で、勝利という結果がついてくる。選手たちがトレーニングで感じた負荷以上のものが、結果としてついてきています。監督の狙い通りではないでしょうか。そして、何度も言いますが、選手の頑張りが大きいです。

 * * *

 池田氏は自身の功績は口にせず、「選手たちの頑張り」と繰り返した。

 Jリーグは、これから高温多湿の苦しい時期に突入する。運動量が武器のチームにとって、日本の夏は天敵ともいえる。けが人も出てしまうかもしれない。それでも今の広島ならば、控えの選手がチームを支えそうな予感がする。それくらい、とにかくチーム状態が良いようだった。
(文=@hayato_fbrj)

最終更新:2018/04/18 18:00
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