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元TOKIO・山口達也“辞表提出”の裏側……事実上の芸能界追放「金は出すから、自分から出ていけ」

元TOKIO・山口達也

 番組で共演した女子高生を自宅に呼びつけ、強制わいせつ事件(起訴猶予)を起こした元TOKIOの山口達也。事件を受けた6日夜、所属していたジャニーズ事務所は山口の契約解除を発表した。

 ただ、その発表文書の中で「社会に責任を果たすために必要な支援を今後も積極的かつ継続的に行って参る」「どのような形であれ未来を描けるまでを具体的に支援する」と、引き続き山口をサポートしていくことを明記していた。

 この支援とは、いったい何だろうか? ジャニーズに近い芸能関係者に聞いてみた。

「サポートするというのは、ハッキリ言えば『金を出してやる』ということです。『そのかわり、これ以上は悪いことをするな。TOKIOの名前を傷をつけるな、自分から出ていけ』ということ。ジャニーズにとってみれば、残されたTOKIOの仕事が続けられれば、山口ひとりの食い扶持ぐらい安いものですからね」

 目的は山口の救済ではなく、TOKIOの活動のためであるようだ。事件発覚直後、ジャニーズ事務所は和解の決着を強調した80文字程度のFAX1枚をマスコミに送付し、謹慎処分もしない旨を出演番組の関係者らに伝えていたが、事が大きく伝えられるや、大慌てで弁護士を前面に出して山口本人に謝罪会見を開かせ、無期限謹慎処分とした。

 その後、ほかメンバー4人が会見を行い、山口から辞表を預かっていることを明かしたが、この時点では結論を出さず、扱いを保留していた。

 しかし、山口が「TOKIOに席があるなら戻りたい」とグループ復帰を希望していたことには「甘い」との声も飛び交い、さらに責任者が一切顔を出さない事務所に対しても批判が殺到すると、一転して契約解除。発表によれば「本人から強い意志表明」があり、事務所社長とリーダーの城島茂が協議し、処分を決定したとされる。

 しかし、前出関係者は「実情は全然違う」という。

「渋々解雇したようには見えますが、これがジャニーズにとっての最善の策だったんです。あくまでTOKIOの結論を尊重する形にしておいて、その間に事務所は山口を説得したんです。契約解除を自分から申し出たことにしよう、と。そうすれば、残り4人には傷がつかず、事務所への批判も少ない。現実問題として山口は、もう情報番組の司会は無理ですし、バラエティ番組で笑うこともできないでしょう。実質、できる仕事はないので『自分で身を引いてくれたら、あとは食っていけるぐらいの金を払うよ』というわけです。実際、これでTOKIOは活動を続けることになり、福島県のCMも継続できた。それが免罪符のようになって、ほかの仕事への影響も最小限で済みそうです」(同)

 そう考えると、「山口から辞表を受け取った」というTOKIO4人の会見も、「自分から辞めたことにして、消えてくれ」という事務所の意向に沿ったものだったのかもしれない。

 山口の“辞表”すら、表向きの話だった可能性さえある。何しろ、これまで大きな問題になっていなかっただけで、山口の“酒と女”の問題は、事務所にとってもグループにとっても頭痛の種だったようだ。関係者は「酷な言い方ですが、『アル中の厄介者が消えて万々歳』とすらいえる流れ」とまで言っている。

 ただ、ジャニーズから契約解除されて芸能界に復帰したタレントは過去におらず、山口は事実上の芸能界追放になったといえる。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2018/05/10 10:00
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