本多圭の「芸能界・古今・裏・レポート」

TOKIO・山口達也“強制わいせつ”で城島茂の『笑点』司会者就任が消滅! 7代目は「やっぱり圓楽?」

日本テレビ系『笑点』公式サイトより

 日曜夕方のお茶の間を独占する国民的長寿演芸番組『笑点』(日本テレビ系)。以前より、TOKIOのリーダー・城島茂が、同番組の7代目司会者候補に挙がっていたが、グループのメンバー・山口達也が契約解除となった“未成年わいせつ事件”により、この話は立ち消えになってしまった。そこで、新たな候補として、三遊亭圓楽の名前が急浮上しているという。

『笑点』の司会者を務めるということは、その噺家一門にとっては莫大な収入増につながる。一門の落語家が大喜利の新メンバーに加わるとなると、地方などで開催される落語会のチケット売り上げもケタ違いに。司会者の年収は、1億円超えともいわれている。

 そのため、一昨年、桂歌丸が5代目司会者を退く際は、その跡目をめぐって、圓楽率いる三遊亭を筆頭に、各一門の間で熾烈な争いが巻き起こり、落語界に激震が走った。

 圓楽は歌丸とプライベートでも親しかったことから6代目に有力視されたものの、2016年6月、春風亭昇太が継ぐことで、跡目争いは決着。昇太が6代目司会者になって以降も、番組は20%以上(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の視聴率をキープ。ところが、1年ほど前から20%を割る回数が増えてしまった。

『笑点』のスタッフにとって視聴率が20%を割るのは死活問題だが、今年の1月21日にはとうとう15%割れを記録。毎年、この時期は大相撲が重なるため視聴率に少なからず影響が出るが、これまで15%を割ったことはなかった。危機感を強めたスタッフは、昇太に代わる7代目司会者の選任について検討に入ったという。

 そこで、7代目候補として名前が浮上したのが、TOKIOのリーダーである城島茂だった。彼は知る人ぞ知る落語・ダジャレ好きで、『笑点』の特番では、大喜利の常連メンバーを務めたほど。落語家でもないタレントが大喜利の司会者を務めることができるのか? という疑問もあるが、放送開始から52年目を迎えた同番組は、過去、2代目司会者を放送作家の前田武彦氏、3代目をコメディアンの三波伸介氏(ともに故人)が務めたことがある。一昨年の6代目司会者争いの際も、候補にタモリや所ジョージ、伊集院光、さらに放送作家の高田文夫の名前も挙がっていたという。

 そもそも、大喜利は複数の放送作家が綿密な台本を作っているから、アドリブは必要ない。落語家としての才能も要求されないのだ。そのため、バラエティ番組の司会者をこなしている城島には決して難しい仕事ではないため、7代目はともかく、近い将来、城島の司会もあるといわれていた。

 しかし、山口による一連の騒動について、城島自身もグループのリーダーとしての責任を認めている。そんな状況下で、城島が『笑点』の新司会者に就くことなど、当面の間は考えられない。

 そこで、名前が挙がったのが、6代目司会者の有力候補であった圓楽だ。圓楽は、話芸においては昇太より数段上だが、番組では“腹黒い”イメージがつきまとい、プライベートでも錦糸町での“ラブホ不倫”が報じられるなど、主婦層の反発を買っているとばかり思われていた。ところが、番組の収録が行われる後楽園ホールには、出待ちのおばあちゃんファンが多数いるという。意外にも女性支持率が高いのだ。

 さらに4月1日に、圓楽は『笑点』のエイプリルフール企画で、1日限定の司会者に就任。その際の視聴率が20%近い数字を記録した。

 低迷しつつある『笑点』を救済する新司会者候補として、再浮上することとなった圓楽。司会就任には莫大な利権が絡むだけに、番組スタッフの決断が注目される。

最終更新:2018/05/09 12:00
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