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武豊、大不振の裏にあるエージェントの正体とは?

 ダービーを控えた競馬界を見渡すと、ある異変が起きていることに気づく。天才騎手・武豊が大不振なのだ。

「例年、断トツの勝利数でほかの騎手の追随を許さない武が、今年は5月1週終了時点で、全国6位。トップの安藤勝己に20勝以上水を開けられているんです」(スポーツ紙競馬担当記者)

 数々の輝かしい記録を持つ天才に何があったというのか?


「騎乗停止処分で出遅れたことも一因ですが、それ以上に、競馬専門紙Kの記者たちがエージェント集団を結成し、安藤、岩田康誠、四位洋文、福永祐一といった有力騎手を確保。今までなら武が騎乗していたような一流馬を、その騎手たちに回しているんです」(同)

 競馬ファンでさえ聞き慣れない「エージェント」。だが、今や「エージェントなしに、競馬は回らない」(某調教師)といわれるくらい、重要な役割を担っているという。

「騎手に代わって、乗り馬を調教師と調整するのが彼らの役目。ほとんどの場合、スポーツ紙や競馬専門紙の記者が兼任しています。誕生したのは、20年ほど前。今までJRAはその存在を認めていませんでしたが、昨年5月から届出によって公認するようになったんです」(専門紙記者)

 人気騎手ともなれば、騎乗依頼も数多く舞い込んでくる。騎乗に専念したい騎手としては、面倒な交渉作業を彼らに任せられるという利点がある。

「エージェントは、騎乗馬を集める代わりに、勝利した際の賞金のうち、騎手の取り分から5~10%を受け取るのが、一般的です」(同)

 もちろん、武にもH氏という専属エージェントがいるが、調教師にしてみれば、武に断られたら最後。違うエージェントに頼んでも、その頃にはいい騎手は残っていない可能性が高い。

「しかし、エージェント集団は、複数の有力騎手を確保しているため、このような事態が起きない。そうして彼らは、武の有力馬独占を打ち破ったんです」(某エージェント)

 結果、今年に入って武が、人気のない馬に騎乗し、勝てないケースが増えているというわけだ。とはいえ、特定の騎手の利害に、中立であるべき競馬マスコミの記者がかかわるのは、違和感をぬぐえない。事実、海外では、記者とエージェントの兼業は厳禁だという。

「要するに日本では、騎手も記者も調教師もズブズブの関係。真剣勝負などほど遠く、ファンのことなど全く考えていない不透明ぶりです。こんな状況に嫌気が差した武は、近々、海外を主戦場にするなんていう噂も囁かれています」(同)

 ディープインパクトの引退とともに深刻化する競馬のファン離れは、さらに加速しそうだ……。(羽野 実/サイゾー「6月号より」)

最終更新:2013/02/12 11:38
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