日刊サイゾー トップ > 社会  > スマイルもひきつる? マクドナルドの冷酷な経営姿勢【前編】

スマイルもひきつる? マクドナルドの冷酷な経営姿勢【前編】

20080128_mcdonald.jpg賞味期限改ざん問題を起こした早稲田店

 昨年11月下旬に発覚したフランチャイズチェーン(以下、FC)による賞味期限改ざんや直営店の食品衛生問題などによって、コンプライアンス不信が高まっているマクドナルド。賞味期限改ざんは、問題のFC社員が「コスト削減でのプレッシャーがあった。もったいなかった」と意図的にしたことを認める証言が新聞各紙で報じられているが、その要因をさらに検証すると、売り上げや人件費などの成果主義によって、店舗の労働環境がいかに厳しいかという事実が浮かび上がってきた。


「問題はFCだけのものではありません。たとえば24時間営業の店舗が増えていますが、人件費などの経費管理には、厳しい上司のプレッシャーや目標数値があり、営業時間が増えても人件費はほとんど増やせない」(マクドナルド某直営店店長)

 そのため、勤務店舗によっては休暇をとれず、近隣店からのヘルプでなんとかしのいでいるのが実情だ。もちろん、店舗の業績はボーナス査定に直結する。結局、FCや直営に関わらず店舗は厳しい数値目標に縛られている。この状況が続けば、再び賞味期限改ざんのような事態が起きないとも限らない。いや、実はさらに悪い事態がすでに起きていたという疑惑もあるのだ。

 というのも、昨年10月、横浜の某店舗の店長が、勤務中に突然倒れ、亡くなったのである。その店は24時間営業ではないが、立地もよく繁盛しており、亡くなった店長はマネージャーと2人で店を回していた。人員不足は誰の目にも明らかだったという。 「ついに起きたかと思いました。横浜のあの店の規模なら、最低でももう1人、マネージャーとして社員が必要でしたよ」(同前)

 当然、過労死とみられる事態だが、この件に関してマクドナルド・コミュニケーション部に訊ねると「ご本人の私病と聞いている」とのコメントがあった。つまり、過労死とは認識していないのだ。        
後編につづく

【関連記事】 威勢がいいのは国内市場だけ!? “電通幻想”の実態をOBが語る
【関連記事】 自費系出版社「新風舎」倒産! 放漫経営を物語る内部資料の存在
【関連記事】 “公営化”への逆戻り切望?! 抜けぬ郵政社員の“お役所意識”

最終更新:2008/01/30 17:23
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真