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止めたAKB48、再開したモー娘。”政権交代”が進むアイドル界の「握手会狂想曲」

iiwake_maybe.jpg「言い訳Maybe」キングレコード

 ミリオンヒットが連発された90年代も今は昔、音楽配信全盛でCD不況が叫ばれる時代に、レコード会社は特典などのさまざまな付加価値を付けてCDを売ろうと画策している。その中でも最も効果的な付加価値が、アーティストと直接”接触”できる握手会だ。そんな握手会を積極的に行ってきたのが、新曲「言い訳Maybe」発売初日のデイリーチャートでSMAPを抜き1位を獲得したAKB48。”接触”を売りにし、時に”AKB48商法”とも言われてきた同グループだが、今回の新曲から名物だった秋葉原にあるAKB48劇場での握手会を中止した。

 周辺事情に詳しいある業界関係者は次のように明かした。

「AKB48に警察から厳重な指導が入ったようですね。6月に発売した前作『涙サプライズ!』発売の際には、劇場のある秋葉原のドンキホーテ周辺に数キロにも渡る長蛇の列ができ、交通の妨害になっていました。また、”ピンチケ(中・高生用の1,000円安いピンクの劇場チケットが由来)”と呼ばれる中高生のファンが増え、彼らが学校を休んで握手券付きのCDを買うために並び、さらに、中高生にもかかわらず列でタバコを吸う輩もいて問題となり、新曲では劇場の握手会は休止。替わりに東京ビッグサイトで大規模な握手会を行うほか、通常版の特典である”全国握手会”を東京、大阪、名古屋、福岡、広島、仙台で開催。東京ではよみうりランドで開催し、平日にもかかわらず6,000人を集めました。今や”国民的アイドル”の称号は完全にモーニング娘。からAKB48に”政権交代”したと言っていいでしょう」

 AKB48が隆盛する一方、ジリ貧気味のモーニング娘。はこれまで、CD購入者から抽選で選ばれたファンのみが参加できるスペシャルイベントを開催してきたが、8月に発売した「なんちゃって恋愛」で久々に定された場所で購入したファン全員に向けての個別握手会を再開。参加したファン暦5年という”モーヲタ”は握手会の様子を語ってくれた。

「スペシャルイベントでは、最後にメンバー全員との”流し”の握手会があったんですが、スタッフからの”はがし”がキツくて、話そうとするとスタッフからタックルされるような勢いで流されていました……。それが今回は、個別で握手できたんですよ!! ちゃんと会話もできるし、CDを買った枚数だけ何回もループも可能でした。めっちゃうれしかったですねー。でも、こんなにヲタが少なくて大丈夫かな? ってちょっと心配になってきました。昔はモー娘。とAKBの”兼ヲタ”も多かったんですが、ほとんどAKB48に行っちゃいましたから……」

 CDのオマケに握手券が付くはずだが、ファンにとっては完全に握手券のオマケにCDがある状態。だが、なにゆえそこまで、ファンたちは握手会にこだわるのだろうか?

 AKB48ファン暦3年10カ月の”古参ヲタ”は次のように分析する。

「メンバーに覚えられたいから。その一言に尽きますね。AKB48界隈では”推しメン(推しているメンバー=好きなメンバー)”に”認知”されることがヲタのステータスとなっています。推しメンに名前を覚えられることはもちろん、メンバーから『髪切りましたね』『今日は服の感じが違いますね』とか言われることも普通にありますから。まあ僕ぐらいになると、覚えられすぎてて、推しメン以外のメンバーに握手に行ったのがバレて、『○○ちゃんに握手しに行ったでしょ』って推しメンに怒られたりします(笑)。そんな彼氏気分すら味わえるので、ついつい20ループとかしちゃうんですよ。でも、今は新規のイタいファンが増えてきて、『僕の名前覚えてください』とメンバーに”認知”を強要するド新規が増えて、メンバーがかわいそうで仕方がない。実は、メンバーにとっても”個別握手会”のファンの列の長さは、人気のバロメーターになってます。個別の握手会の売り上げ枚数によって、運営が次のシングル選抜の参考にするという話もあるので、”干され”メンバーのヲタも張り切るわけですよ!! まあ、ほかの有名アーティストの場合、握手することもありえないですからね。『AKBINGO!』『すイエんサー』『週刊AKB』とテレビのレギュラーがもはや3本もあるアイドルと話せるし、自分の名前も覚えてもらえるから、握手会に熱くもなるわけですよ」

 政界では、旧態依然とした自民党は敗退し、新たなマニフェストを掲げた民主党が大勝した。アイドル界隈でも、確実に”政権交代”は進み、握手という地道な努力を重ねたAKB48は人気を誇り、地上波でレギュラー3本を獲得。一方、モー娘。はレギュラーはゼロ。辻希美、矢口真里ら卒業メンバーの”バーター”でなんとかテレビに出られている状況だ。

 9月20日(日)に開催される東京ビッグサイトでのAKB48の個別握手会では、人気メンバーは6時間(!)もの握手に挑む。”AKB48商法”と言われながらも、メンバーが連日劇場で公演を行い、時に身を犠牲にして、努力してきたのは事実。早くも今年4枚目となる新曲「RIVER」を10月21日に発売するが、この曲で念願のウィークリー1位を獲得できるのか注目だ。
(文=本城零次)

言い訳Maybe

握手の前は手汗を拭いて……

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最終更新:2013/01/31 14:55

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