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「安易すぎる……?」テレビのバラエティー番組にネット動画が溢れる裏事情

 最近、テレビを見ていて気になるのが、「衝撃映像○連発!」「インパクト動画○連発!」といった番組があまりに頻繁に放送されていること。

 たとえば、「海外の男の子がWiiをもらって喜びすぎて、オエッとえずく動画」などは何度見ても笑ってしまうし、「『ダルマさんがころんだ』で止まる猫」などの思わずキュンとする動物動画にも「定番」化したものはいくつかあるほど。

 それにしてもなぜ衝撃映像&動画系番組がこれほどまでに増えているのか。バラエティー番組関係者に聞くと……。

「衝撃映像系の番組が多いのは、単純に視聴率が良いから、どんどんやっているということ。また、動画サイトがたくさんできていることも理由の一つです」

 これらの番組で紹介される動画には、PCで見たことのあるものもそれなりにあるしが、誰もがPCで見ているわけではないということ。さらに、「それ、前にも『○○』の番組で見た!」と思うことは多いが、「同じものを何度やっても数字がとれるので、安易に『衝撃映像系をやっておけば安心』というのがある」と言う。

 ”安易な企画”というわりに、驚くのは、その金額だ。

「動画は、各動画サイトやYouTube、映像買い取りのエージェントなどから買い取るなど、いろいろな方法がありますが、実はけっこう高くて、数十秒で十万円なんてものもあります。動物ネタなどもお金がかかっているんですよ」

 コストはバカにならないものの、それに見合う結果が出るので、頻発されるというのが実情のよう。

 ところで、これらおバカ映像や衝撃映像の主流は海外のもの、しかもアメリカのものがかなり多くて、日本のものはかなり少ない。これはなぜ? 肖像権の問題なのだろうか。

「肖像権は、日本でも海外でも基本的に同じですし、エージェントなどまとめている会社に問い合わせてOKをもらっているはず。アメリカなどが多いのは、国民性もあるとは思います。日本人のリアクションではありえない映像などもありますからね。あとは、探す側の問題で、サイトやエージェント、現地などのつながりはアメリカが多いということもあるのでは? 日本からの問い合わせの場合、英語ですることが多く、言葉が通じないと問い合わせができませんからね」

 ところで、あまりに増えている衝撃映像&動画系番組において、最近目立つようになってきたのは、「インパクト動画」と謳いながらも、コストダウンのためか、ロケVTRやセルDVD、ホームビデオの映像を流したり、ときには”動画”でも何でもない、昔の雑誌記事を盛り込んでいる例なども増えていること。

 衝撃映像やおバカ映像、インパクト動画は確かに面白い。でも、コストがかかるのであれば、新しい番組作りのほうにかけてくれても良いのに……。
(「サイゾー裏チャンネル」より)

衝撃映像!未確認生物UMA

!!!

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最終更新:2010/09/29 08:00
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