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珍バカライター・北村ヂンの【突撃取材野郎!】vol.09

男だけど女声を使いこなす”両声類”になりたい!

ryousei04.jpg簡単そうに見えて意外と難しい!

珍奇なものをこよなく愛するライター・北村ヂンが、気になったことや場所にNGナシで体当たり取材していく【突撃取材野郎!】。第9回は、ネットで話題の両声類教室に行ってきました。

■両声類になって自家製エロテープを作ろう!?

 「両声類」という言葉をご存じだろうか。最近、ニコニコ動画などを中心に使われている言葉なのだが、まあ字面からも予想できるように、男性なのに女性のような声、逆に女性なのに男性のような声……と、両性の声を自由に使い分けることができる人、もしくはそのような人がパフォーマンスしている動画のジャンルを指して使用されている。

 さて、この「両声類」。ちょろっとネットで検索をかけてもらえば多数の動画が見つけられると思うが、そのどれを見ても「えーっ、コレが男の声!? 完全に萌え&キュートな女子の声じゃん!」などとビックリしてしまうものばかり。

 実はボク、エロいものを渇望して止まなかった中学生時代に、自らの裏声を駆使した女(気分の)声のアッハーンウッフーン・ボイスをテープレコーダに録音して自家製エロテープを制作していたことがあったのだが、ありゃあ、どんなに豊かな想像力をフル活用しても、ただ単に頭のおかしい童貞が「ハンハン」言ってるようにしか聞こえなかった。あのテープ、今となってはどこにいったのやら見当もつかないが、万一、実家で親なんかに発見されて聞かれちゃった日には即座に自殺したいランキング上位入賞間違いナシの代物だ。

ryousei01.jpg「エ」はエロテープの目印でした。

 そんなことを考えていたある日、日刊サイゾーの編集K女史から「両声類になるための教室があるみたいですよ」との情報をゲット。これはまさに渡りにフネ! 突撃取材してみることにした。

 さて、今回やって来たおそらく世界初・男性のための女声ボイストレーニング教室「あかねの両声類教室」は、女装した男子、いわゆる「男の娘」が接客してくれるバー「若衆バー・化粧男子」に併設されている教室とのこと。確かに普段から女装をして接客をしている人だったら、いかに女声を出すかというノウハウもバッチリ持っていそうだ。

■男性が女声を出すための教室があった

 ……ということで早速、東京・上野の裏通りにある、ちょっとアヤシゲな雑居ビルの地下にあるという教室に向かったのだが、そこで出迎えてくれたのは、清楚な雰囲気のお姉さん……なのか!? オトコノ娘バーに併設された教室なので、女装した男子がいることは予想していたのだが、それにしてもリアルに女性っぽすぎる。男!? 女!? どっち?

「どうもー、今日はよろしくお願いします!」

 声を聞いてようやく……いや、まだ分からない。パッと聞いた感じでは完全に女声にしか聞こえないのだ。取材に同行したK女史に至っては「この人は女性ですよねぇ?」なんて言い出す始末。男の娘バーなんだから、ホントの女性がいるわけないだろ! と思いつつも、万一、経理か何かをやっているリアルな女性だった場合「いやあー、すごいですねえ。ホントに女の人なのかと思いましたよー」なんて言っちゃったら失礼なことこの上ナシ。

 慎重に観察して男か女か見分けようとするものの、どうにもこうにも判断がつかないので、とりあえずうやむやな状態で名刺交換に持ち込むことに。すると…… わー! この人が「両声類教室」の先生・あかねさんだったのかッ! つまり男にしてこのルックス&ボイスということ。これは思った以上にガチな女声だぞ。

ryousei02.jpg左から井上魅夜さん(♂)、あかねさん(♂)。

 驚愕したまま、講師のあかねさんと「若衆バー・化粧男子」および「両声類教室」プロデューサーである井上魅夜さん(♂)に話を聞いてみた。

——–いやあ、ビックリしました。あかねさんは、男性としてのもともとの声も高かったりするんですか。

あかね 「いや、素の声はこんな感じですからね(超・男らしい声)」

——–げっ! すごい男前な声じゃないですか。もともとそんな声なのに、普段から女声を使っていて疲れないんですか。

あかね 「今はもう、裏声と地声の区別もなく自然に出せるようになっています。声帯に負担を掛けずにこの声を出せるようにするのが目的のトレーニングですから」

——–どういうきっかけで女声を出せるようになったんですか。

あかね 「もともと女性の服を着るのが好きだったのですが、どんなに女性っぽくしていても、しゃべると男だってバレちゃうんですよ。だから女声を出せたらいいなって思って、完全に独学で試行錯誤して2年くらいかけてこの声を完成させました」

——–男性でも女声を出せるように、という「両声類教室」って面白い試みですよね。

魅夜 「昨年末に『若衆バー・化粧男子』をオープンしたんですが、お店の隣の部屋も空いていたので荷物置き場や更衣室として借りていたんですね、でも、それだけで使うのにはスペースがもったいないので、何か面白いことがやりたいなと。そこで、あかねさんがこういう声を出せるので、それを教える教室をやったら、性同一性障害で真剣に女性の声を出したいと思っている人や、カラオケで女性ボーカルの曲を歌いたい人たちに興味を持ってもらえるかなって。私自身も教えてもらいたいって思いましたからね」

ryousei03.jpg店内に『キャンディキャンディ』のいがらしゆみこ先生の絵が飾られていました。
なんと先生の息子さんも男の娘として活動しているんだとか。

■さっそく行ったボイトレの成果は……

 ではここで、あかねさんに女声を出すコツを教えてもらうことに。本気でやろうとするとすごく時間が掛かるそうなので、とりあえずさわり程度のものを。

・自分が出すことのできる一番高い声をなるべく長く出し続ける(裏声を安定させる)。

・自分が出すことのできる一番高い声をなるべく小さな声量で出し続ける(小さい声だと裏声がかすれてきてしまうので、それを安定させる)。

・一番高い声から一番低い声までなめらかに音程を変える(裏声と地声の境目を目立たなくする)。

・裏声から地声に変わるギリギリの声を持続して出し続ける(裏声、地声の境目の声を安定させる)。

 初級編でのトレーニングでは、とにかく裏声と地声をどちらも同じように出せるようにする、というのがポイントらしい。まあ、話が声のことなので文字だけじゃ伝わりにくいと思い、今回は動画も撮らせてもらっているのでご覧頂きたい。

 うん、我ながら完全にどーかしている映像……。コレくらい恥も外聞もなく声を出してかないとボイストレーニングにならないんでしょうが。ちなみに、カメラが手ぶれしまくっているのは、撮影をした編集K女史が、バカな声を出しているボクを見てゲラゲラ笑っていたせい。ひ、ヒドイよ。

 それにしても、コツを教えてもらったわりに女声にぜーんぜんなっていないのだが、どれくらいトレーニングすればそれっぽい声を出せるようになるのだろうか。

「うーん、とりあえず半年くらい頑張ってください」

 あー、半年かー。やっぱ、それくらい継続してやらないと声なんて変わらないんだろうな。

 ちなみに基本的には自宅でトレーニングしてもらい、教室へは確認のために月一回くらい通ってもらうのが効率的とのこと。ボクもヒマを見て通ってみようかな。そして合コンの二次会で人気者になりたい!

 余談ながら、帰り際に編集K女子が女装男子にメイクのダメ出しをされていたのには笑った。声からメイク、スタイルまで、あらゆる面においてリアル女子を凌駕している男の娘……すごい人たちです。

ryouseii01.jpg

(取材・文・写真=北村ヂン)

●あかねの両声類教室
曜日:毎週土曜日・日曜日(完全予約制)
料金:入会金2,000円、1回券 2,500円、5回券1万円
場所:スタジオ「化粧男子」(東京都・湯島)
http://cosme-boy.com/voice/

おと★娘 VOL.4

付録にスク水が付いちゃう時代。

amazon_associate_logo.jpg

●「突撃取材野郎!」バックナンバー
【第8回】SM雑誌だらけの図書館!? 風俗資料館
【第7回】 テレクラは今こんなことになっている2010
【第6回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(後編)
【第5回】『東京都北区赤羽』の作者と行く赤羽ディープスポットめぐり(前編)
【第4回】手塚、藤子、赤塚、石ノ森……漫画界の巨匠たちも食べた伝説のラーメン屋
【第3回】「激安宿に泊まりたい!」ドヤ街で一泊1,000円代の宿に泊まってみる
【第2回】「甘酸っぱい思い出のシンボル……」僕らの愛したブルマーは今どこに
【第1回】アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』

最終更新:2012/04/08 23:16
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