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「イカ天の次はアイドルと介護でござる」カブキロックス・氏神一番が新境地を開拓中

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 今月16日、銀座8丁目にあるナイトバー「Diana」で、カブキロックス・氏神一番がユニット「UJIGAMI with LOHAS」を率いてステージに立ち、カブキロックスのヒット曲「O・EDO(お江戸)」のセルフカバーなどを披露、健在ぶりをアピールした。

 かつてはイカ天で大ブレークを果たし、時の人だったカブキロックス。20周年を境にバンド活動を一時休止し、現在その中心メンバーであった氏神一番はソロで活動している。最近は歌だけでなく、アイドルユニットのプロデュースや、老人ホームをまわるボランティアなど、従来のイメージを覆すような幅広い分野で活躍しているそうだが、そんな彼の近況やイカ天時代のエピソードを聞くべく、直撃インタビューを試みた。

――まず、カブキロックスの現在の活動状況を教えてください。

氏神一番(以下、氏神) デビューから今年で22年目だが、20周年を区切りに活動はしておらんよ。解散はしていないが、活動休止という感じかな。メンバーおのおのが自立してやっているが、集まるときは集まるという間柄だ。たぶん、次は25周年の時には集まるんじゃないかな。声をかければすぐ集まるんだよ。忠臣蔵の赤穂浪士のようにな。

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――年齢不詳なイメージの氏神さんですが、イカ天で活動していたときはおいくつだったんですか? 

氏神 年齢不詳というか、江戸時代、元禄三年生まれだよ。歳は自分で数えなよ。当時は街を歩けば人が集まるという感じだった。まあ、プライベートはこの格好で歩きまわることはなかったから、素顔のときは誰も気付かなかったけどな。時代もバブルだったし、自分もアルバムが売れてバブリーだった。ちなみに、今日のユニットのギター・ロハス雅樹とも、そのころ家を買おうとして知り合ったんだよ。当時、彼が不動産屋でね。

――当時はバンドブームでしたが、ライバル意識を持っていた相手とかいたんですか? JUN SKY WALKER(S)やTHE BLUE HEARTSなどがいましたが……。

氏神 故・池田貴族さんの「remote」は、よく同じくくりにされていたよ。同じ”毒づきキャラ”というかね。ジュンスカとかはイカ天の前から売れていたから、先輩として普通にリスペクトしていたよ。ライバルという感じじゃなかった。

――最近のバンドについてはどう思いますか? イカ天時代と比べて、パソコンやネットの普及でレコーディングやライブの宣伝なんかも、比較的やりやすい時代になりました。

氏神 メジャーデビューなんかしなくても、インディーズでもいい時代になったんじゃないかな。自分たちの好きなようにやれる。メジャーだといろんな人に手を加えられて、曲がった伝え方をされちゃうこともあるだろ? でも、それが今のいいところなのか悪いところなのかはまだ分からないね。インディーズだと、誰も指南してくれる人がいないわけだろ? 僕らのときはディレクターもプロデューサーもいて、徹底的にしごかれたんだよ。

――最近では、アイドルプロデュースをされているとか。

氏神 今のアイドルってさ、昔みたいなアイドルがいなくなって、地下アイドル全盛でしょ? AKB48も地下アイドルだったわけで。自分が作りたいのは、地下とメジャーの中間。ポスト・メジャーアイドル。インディーズばかりだとさ、『プロって何だろう』と思うわけよ。今、『女子八犬伝』という和のアイドルを作っているよ。まだホームページも何もないけどね。いろんな武器とかを持たせて、『くの一』とはまた違ったテイストのものを作ろうと。あと、ビキニと忍者をかけた『ビキニンジャ』みたいなのも面白いと思ってる。

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――そのほか、介護施設でのボランティアライブもされていると聞いて、驚きました。

氏神 「シルバープロジェクト」というのをやっててね。ギターのロハス雅樹と再会したときに、彼は不動産業のかたわら、音楽もやっていることを知ったんだ。それで彼に誘われて、一緒にレコーディングをすることになった。今、彼は介護施設を運営する会社をやっているんで、一緒に介護施設をまわってライブもするようになったのさ。完全ボランティアでね。30以上の老人ホームをまわったよ。入居者の人は、カブキロックスを知ってる人もいれば知らない人もいたんだけど、最初は演歌とかのほうがいいのかなと思って演歌を歌ったら、おじいちゃんたちに逆に怒られちゃってね。「そんな暗い歌、歌うんじゃない」ってね。「お前はロッカーなんだから、ロックを歌えよ」って。おじいちゃんたちってきちんとロックを知ってるんだよ。プレスリーとかビートルズとかね。ロックを演奏すると手拍子とかでのってくれる。

 ロックを聞くことで身体が活性化されるのか、寝たきりの人が起きられるようになったり、歩けない人が歩けるようになったことも驚いたね。そういうのを目の当たりにして、音楽の力って超能力のようにすごいと思ったよ。ライブもこのメイクと衣装でやるんだ。お年寄りの方は結構カラフルなものに反応するんだよ。このプロジェクトを通じて、全国の老人ホームをまわれたらいいなと思うよ。

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***

 この日はアコースティックアレンジの歌を中心に披露した氏神氏だが、エンターティナーとしての資質は相変わらずで、ライブは盛況だった。インタビュー中にあったアイドルプロデュースに関しては、この日演奏したバー「Diana」で、定期的にライブをやる予定だという。また、12月31日には18年連続で参加しているという内田裕也氏のカウントダウンフェス「39th NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL」への参加が決まっている。
(取材・文=名鹿祥史)

カブキロックス

人は見かけに寄らず……。

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最終更新:2013/09/10 11:42

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