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「清武の乱」いよいよ2月2日から法廷闘争へ(3)

盟友・三宅久之氏が語る渡邉恒雄の本当の(?)顔「傲岸不遜なだけでトップなんて務まらない」

miyake.jpg三宅久之氏

 清武英利元巨人軍GMと渡邉恒雄会長の法廷闘争が、いよいよ2月2日から東京地裁で始まる。騒動の一連のあらましや裁判の行方についてはすでにお伝えしてきた通り(※記事参照1)。特に、元読売新聞社会部記者でジャーナリストの大谷昭宏氏からは、読売OBの視点も交えながら、渡邉氏に対する厳しい声を伝えてもらった(※記事参照2)。

 一方、毎日新聞OBで政治評論家の三宅久之氏は、政治記者として、デスクとして、渡邉氏と同時代を生き抜いてきた一人。渡邉氏の最大の理解者とも見られている三宅氏は、刎頚の友である渡邉氏の今回の騒動をどう見ているのか。(聞き手/浮島さとし)

――いわゆる「清武問題」をどうご覧になりますか。

三宅久之氏(以下、三宅) 最初は「重要なコンプライアンス違反の問題により文部省で会見」だなんて聞いたので、大変なことになると思いましたよ。とっさに浮かぶのは脱税か暴力団、もしくはドラフトの裏金あたりだから。そしたら、なんてことはない、社内人事のコップの中の嵐みたいな話でね。世間様に公表する話ではない。上司とソリが合わなきゃ独立するか、女房子どものために我慢するしかない。

――このことについて渡邉会長と話はされましたか。

三宅 当然、詳しく聞きましたよ。清武氏から見せられた書類というのも見たけど、5枚のうちの最初の3枚が巨人軍改革に関するコンセプトか何かで、後ろ2枚が人事について。コーチが誰々とかね。そのときナベちゃんは6時過ぎに出なければならない用事があったので、簡単に聞いて「わかった、そこに置いといてくれ」と。細かに聞いたわけではないと言うんだね。江川(卓)の件については、それより早い時期に原監督のほうから「ヘッドコーチにしたい」と持ってきたと。「江川のほうが年上じゃないか」と聞くと、原監督は「かまいません」と。ただ、ヘッドはすでに岡崎(郁)がいるから、「助監督ではどうだ」と聞くと、「それでもいい」と。つまり、監督がそういうふうに訪ねてくることもあるし、時間があれば誰とでも会うし、いろんな話をする。コンプライアンスなんて次元の話じゃないと。それが彼の説明でしたね。

――三宅さんからご覧になって、渡邉会長とはどんな人物ですか。

三宅 テレビでしか彼を知らない人たちは「ナベツネは傲慢だ」としか見ていないようだけど、彼は大変な勉強家でインテリですからね。記者時代から彼はとにかく勉強していた。政治部に入って4〜5年で政治の専門書を3冊出していますし、政治学界にも通用する本を楽々と書ける知識人なんですよ。たしかにテレビで、彼がパイプをくわえてる姿なんか見ると、まるで傲岸無礼がネクタイ締めてるみたいだけど(笑)、あれは意識的に悪ぶって半分楽しんでますね。本当は、神経が細やかな人間。義理人情に非常に厚いしね。

――「傲慢」のイメージが強い渡邉氏が実は義理人情に厚いと聞くと、意外に感じる人も多いと思います。

三宅 「山里会」という政治評論家の勉強会がありましてね、今では政治家も山里会へ呼ばれれば一人前と言われるくらいになったんですが、元は私とナベちゃん、早坂茂三、俵孝太郎ら昔のライバル記者だった連中が4〜5人で集まって酒なんか飲んでたのが始まりだったんです。早坂はかつて東京タイムズの記者で、あそこは小さい会社で社用車なんかなかったから、ナベちゃんや我々が車で取材に行くときに、東京タイムズを回って早坂を拾ってあげたりしていたんですよ。

――ライバルでありながら助け合っていた。

三宅 そう。その早坂が2004年に死んだとき、事情があって葬式が出せなかったんですよ。早坂には戸籍上の奥さんがいたけど長く別居状態で、別の女性と事実上の夫婦生活を送っていましてね。そして彼が死んだとき、同居していた女性が喪主になることを正妻がどうしてもOKしなかった。葬儀も出さないと。そしたらナベちゃんが「おい、久ちゃん(三宅氏)、我々で友人葬をやってやろうよ、骨を折ってくれないか」と言うわけです。それで私が早坂の家に電話をかけ、「いろいろ事情もおありだと思いますが、我々でやらせてもらえないか」と頼んだんだけど、どうしても首を縦に振らない。結局、東京では葬儀が出せなかったんですが、ナベちゃんは最後まで気にかけていた。彼をよく知る我々にとって、渡邉恒雄というのはそういう人物なんですよ。傲岸不遜なだけで新聞社のトップなんて務まるものではない。

――その一方で、裏切った人間には冷酷な仕打ちをするという話も聞きます。

三宅 彼は昭和43年にワシントン支局長になるんですが、この人事は社内の序列でいえば栄転なんだけど、政治部長を目指していた彼にとっては事実上の左遷だったんですね。当時の政治部内には「渡邉派」と呼ばれるグループがあって、アメリカ在任中もナベちゃんに手紙で社内の情報を知らせていた人もいた。こういう人たちを、ナベちゃんは帰国後に政治部長を経て段々に偉くなり、実権を握ってから、みんな要職につけましたよ。その反面、「渡邉の時代は終わった」と去って行った連中には冷たかったね。まぁ、そういう面もすべて含めて渡邉恒雄だということなんですよ。

●関連書籍/『別冊宝島1846 渡辺恒雄の虚像と実像』
<http://tkj.jp/book?cd=20184601>

渡辺恒雄の虚像と実像 (別冊宝島)

裸の王様?

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最終更新:2013/09/09 17:39
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