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【宝塚いじめ問題】宙組・彩妃花&葉咲うらら同時退団の波紋「なぜ加害者ではなくこの2人が……」

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阪急宝塚駅から宝塚大劇場を結ぶ「花の道」。(写真/Getty Images)

 宝塚歌劇団が3月31日、宙組娘役の彩妃花(あやひ・はな)と葉咲(はさき)うららが同日付で退団したと発表。ネット上で波紋を広げている。

 宙組の俳優女性が昨年9月に急死した問題で、劇団側は同28日に遺族側へ謝罪し、合意書を締結。

 遺族側が主張していた15項目のパワハラ行為のうち、劇団側は整理した14項目について概ね認めており、村上浩爾理事長は会見で「劇団がしっかりとハラスメントの教育しなかったことが最大の原因。ひとりひとりに責任を負わすのはあまりにも重い」と、上級生については処分しないことを明かした。

 なお、遺族側によると、パワハラに関与したのは宙組の幹部上級生4人、宙組の上級生3人、劇団のプロデューサー2人、演出担当者1人の10名で、そのうち謝罪文を提出したのは幹部上級生2人、上級生1人、プロデューサー2人、演出担当者1人の6人。

 未提出の4人には、急死した女性にヘアアイロンで火傷を負わせた幹部上級生も含まれており、劇団側の代理人は、後日謝罪文を提出予定であると説明したという。

宙組の電撃退団にファン嘆き「なぜ加害者ではなく、この2人が辞めないといけないのか」

 この謝罪報告後、ネット上では「ひとまず一歩前進してよかった。これを機に、劇団の体制とパワハラ体質を改めてほしい」と変化を期待する声が上がる一方で、「今さら謝罪? 対応が悪いし遅すぎる」「加害者は謝罪文書くだけ? 直接謝らないの?」と疑問の声も噴出。

 中には「加害者はこれからもステージに立ち続けるの?」「謝罪と同時に辞表を提出するべき」とパワハラに関与した関係者の退団を望むような声も目立っていた。

 また、退団した彩妃と葉咲に対し、“被害者側に寄り添っていた人物”と認識するの宙組ファンは多い様子。特に被害者と同期(103期生)で同郷の彩妃は、同じ女子高に通っていたこともあり、親しい間柄であったと思われる。

 そのため、ネット上では「なぜ加害者ではなく、この2人が辞めないといけないのか」「もうこんな場所にいたくないと絶望したのだとしたら、こんな悲しいことはない」と嘆声が続出。

 加えて、「内情を見て、現体制に希望を見出せなかったのではないか」「この劇団は変われないと悟ったのでは?」などと臆測する声も相次いでいるが、2人の退団理由は公表されておらず、真相は不明だ。

 宙組公演の再開について「年内には(再開したい)」「現段階では(同じ)体制でぜひ再開したいと考えている」としている宝塚歌劇団。今後、退団者が続くことはあるのだろうか。

仲宗根由紀子(エンタメ系ライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

なかそねゆきこ

最終更新:2024/04/01 13:20
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