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他社に比べて、書き手の取り分を突出して高く設定している狙いとは?

ニコ動の新有料メルマガ&ブログ「ブロマガ」って儲かります?

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ニコ動の新有料メルマガ&ブログ「ブロマガ」って儲かります? – Business Journal(10月17日)

「ブロマガ HP」より

※前回記事はこちら
『炎上は成功?小沢一郎、GACKT…有名人たちが始めたブロマガって何?』

 ドワンゴは、8月21日から「ブロマガ」という新サービスをスタートした。その名の通り、ブログとメルマガのいいとこ取りをした内容で、例えば、テキストだけでなく、画像や動画、生放送まで提供できるマルチコンテンツプラットフォームとなっている。記事はメールやウェブブラウザーのほか、電子書籍(EPUB)として書き出してタブレットやスマートフォンで読むことも可能だ。

 前編ではブロマガの概要と目指すところについて、ニワンゴの杉本誠司社長と、ブロマガを担当する宮原セクションマネージャに話を聞いた。後編となる今回は、ブロマガのウリでもある有料課金の詳細について迫っていこう。

 ブロマガの課金は、月額かコンテンツ単体かを配信者が選べる。途中まで無料で読ませたり、期間限定で無料化することも可能だ。課金で得た収益は、まず14%が事務手数料として引かれた上、残りの30%をドワンゴ、70%を投稿者で分ける。例えば、課金が500円の場合、70円が事務手数料、129円がドワンゴにわたって、301円が投稿者の手元に残るという仕組みだ。既存のメルマガでいえば、国内大手の「まぐまぐ!」では投稿者への還元率は50%で、ブロマガのほうが高い。この辺の意図は何か?

●数百人、数千人のコミュニティーを多く集めたい

――ドワンゴの取り分が30%という意図はなんでしょうか?

宮原氏(以下、宮原) グローバルスタンダードという理由でそうしてます。

――アップルのApp Storeでもアップルの取り分は30%ですね。

杉本誠司氏(以下、杉本) 今までが高すぎたんじゃないでしょうか? 僕らとしては、より多くの情報発信者を集めたいという意図があります。それは1万人の読み手を引っ張ってこられる人を数人集めるより、数百人、数千人という規模のコミュニティーを数多く引き込みたいということです。

 ニコニコ生放送に近い考え方ですね。ニコニコ生放送では、僕らも公式番組をやっていて、そこに多くの人が来てくれるのはありがたいことです。しかし、ニコニコ動画全体を底上げしていくなら、数百人、数千人規模の放送が増えて、そこにファンがついてくれたほうがありがたい。ファンの数がとても多い人が引退してしまって、アクセス数がいきなりがくんと減ることも防げますし。30%という低めの料率も合理的なんです。

――投稿者側は、数百、数千の規模で利益は出るんでしょうか?

宮原 ブロマガって、実は多くがオリジナルコンテンツなんですよね。電子書籍は、紙と比べて印刷コストがかからないといわれつつも、そんなに儲かっていない現状がある。だから出版社も電子書籍オリジナルのコンテンツを投入しにくいという、悪いスパイラルに入ってしまっている。

 ブロマガはネットでしか読めないものも多いため、購読者が1000人とか、もっと少なくても収益が立つ。著者が書きたい物を書いて、それが収益につながってオリジナルコンテンツで回せるようになればいいですよね。さらにブロマガを電子書籍化して売ったりしていけば、既存の電子書籍とは違うマーケットを開けるかもしれない。

――iTunes Storeの単体販売のアプリは、セールを企画したりして作者が自由に販売金額を変えられます。同じことはブロマガでできますか?

杉本 今はないですが、やってもいいのではという議論はしています。

宮原 現状でも、個別で販売しているコンテンツは金額を変えられます。また、定額でも無料/有料は選べるので、1週間だけ無料にして、あとは有料というのも可能です。これだけみんなに知ってほしい記事だから無料で公開する、といった柔軟さは、ほかのサービスでは実現できません。

●読者がお金を払うのは「作者とのつながり」

――個人的な感覚だと、ウェブブラウザーで見ている無形のコンテンツに対してお金を払うという感覚が、ユーザーに根付いていない気がします。その辺の感覚は今後、世代が下ってくると変わっていくものなんでしょうか?

杉本 10代、20代の子たちは変わってきてると思います。だからこそ今、ニコニコ動画は、月525円を払う「プレミアム会員」が約170万ユーザーいて維持できている。もう少し時代が進むと、デバイスが変わったときに、課金の感覚がリセットされると思います。PCでは無料だったものが、タブレットならお金を払うという状況も出てくるはず。電子書籍がまさにそうで、PC上でPDFで見るならタダだけど、同じものをiPadで読むときには、なんとなくお金を払っていいような気になる。その変化は今後、加速していく。

 そうした時代が来たときに、同じウェブブラウザー上でも、このプラットフォームには金を払うけど、こっちは払わないという状況が出てきたらいいな、というのがわれわれの希望ですね。でも、昔に比べると、だいぶお金を払うという感覚が出てきたと思いますよ。

宮原 税金は何に使われているかがわかりにくいですが、ブロマガなら自分の見たいものに投資してつながってる実感がありますよね。今後は「この人ならお金を払う」という状況になっていくんじゃないか。アメリカで寄付が盛んなのは、それが税金で優遇されることと、何に使ったのかが可視化されるから。コンテンツ自体じゃなくて、その発信者にきちんと払う流れが出てきたら、いろいろ変わるのかなと感じています。

●払いたい人は、より多く払う時代

――コンテンツが電子化されると、有形のときより安くなければいけないプレッシャーをユーザーがかけてきそうです。そこで書き手の利益は成り立ちますか?

杉本 コンテンツの単価自体も変わっていくと思います。それは僕らがそうしてほしいのではなく、ブロマガの読者から「こんなに価値あるコンテンツなら、もっと上げてもいいんじゃないか」という議論が出てきて、ブロマガのオーナーもより評価されるなら単価に反映していく流れになる。もっというと、ブロマガの機能として実装するかわかりませんが、払いたい人がより多く払うという時代に来ている。

 例えば、津田大介さんみたいな方なら、動画を無料で全部見られるようにしてしまっても、お金を払ってもらえると思います。そこで消費して終わりという話じゃなくて、津田さんと読者のつながりの話なので、コンテンツを提供してもらうことに、きちんと対価を払おうという関係ができていくと思う。これは既存の書籍やCDを買う行為とは別モノです。

宮原 既存のメディアでは、発信者と読者が直接つながれなかった状況もあるかと思います。書籍やCDは買うけど、それは好きなクリエイターやアーティストに払っている感覚ではない。だから、講演会やライブに行ったりするわけですが、ブロマガなら、この中で全部つながれる。その人に対価を払っているので、コンテンツが無料でも、お布施するという状況も出てくると思います。

――コンテンツではなく、作り手にお金を払うという。

杉本 そういう意味だと、評価されていいものだとみんなが認識すればするほど、モノの価格は上がっていくと思います。ニコニコ動画でも、以前、ライブイベント「ニコニコ超パーティー」の生放送を見るための有料チケットを徐々に値上げしていったことがありました。初期の出演者がほとんどわからないうちは価格が安くて、詳細が明らかになっていくうちに値上げされていくのと同じです。コンテンツでは、もともと原価という概念も薄い。今までは減価償却されたので価格が下がるという流れでしたが、これからはコンテンツでは逆に上がっていくのではないでしょうか。
(構成=広田稔)

※前回記事はこちら
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最終更新:2012/10/18 14:00
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