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プロデビュー戦に現役2冠王者を選んだボクシング五輪金・村田諒太の“勝算”

WS000376.JPG『101%のプライド』幻冬舎

 ロンドンオリンピックのボクシング競技ミドル級で金メダルを獲得し、プロテストに合格していた村田諒太が、8月25日にデビュー戦で現日本スーパーウェルター級王者・OPBF東洋太平洋ミドル級王者の柴田明雄と対戦することが決まった。階級は本来のミドル級リミットより400グラムあまり重い73kg契約だが、アマチュア時代75kgリミットで戦っていた村田にとっては、今までより厳しい減量が必要となる。

「デビュー戦で現役王者に挑戦するケースは極めて珍しく、90年代後半に石原(英康=元OPBF東洋太平洋王者)が日本フライ級王者のスズキ・カバトから大金星を挙げたのが記憶にあるくらい。それくらい“非常識”なことではありますね」(専門誌記者)

 だが、五輪のボクシングでの金メダル獲得という事実もまた、史上2人目という“常識外”の実績。村田にかかる期待がそれだけ大きいということだろう。実際、プロではデビュー戦となるこの試合での、村田の勝算はどれくらいなのだろうか。

「村田が五輪に出発する前、プロアマ交流の一環で柴田とスパーリングをしたことがあったんです。その際には、村田が主導権を握っていた。村田はプロテストでもトップランカーの佐々木左之介と互角以上のスパーリングをしていますし、プロの世界でも国内トップレベルの実力があることはすでに証明されています。一方で、期待を集めたトップアマがプロ叩き上げの選手に潰される例も、いくらでもあるのがこの世界です」(同)

 村田が一気に突き抜けるか、柴田がプロの洗礼を浴びせることになるか、いずれにしろ8月25日のリングからは目が離せない。

最終更新:2013/07/04 20:00
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