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「ポスト壇蜜」!? 謎の美女が緊縛ヌードで演じる“日本のエロス”『D坂の殺人事件』

 このエロ過ぎる緊縛を終えて「実際やるまではハードなイメージがあったのですが、いざ縛られてみると悪くないというか、心地よいものでした」とインタビューで語り、さらには舞台挨拶でも「縄って悪くないなと思いまして、もし私の好きな相手が望むのであれば、喜んで縛らせていただきたいなと思います」と感想をコメントしている祥子。どうやら、性の快楽にはただならぬ関心を持っているらしく、個人的にも緊縛の欲望に目覚めてしまったようだ……。う~ん、女優としても女としても、その底力は測り知れない!

 アイドルをはじめ、若いばかりが取り柄の女性に血道を上げて、見せられる所をすべて見せてしまうことが「過激」であるともてはやされている昨今の風潮。しかし、能の大家・世阿弥が「秘すれば花」と語っているように、単純な過激さや若々しさばかりが本当のエロではない! 着物の合わせ目からほのかに香り、男たちをそこはかとなく惹きつけてしまうエロティシズムは、日本が古来から培ってきた伝統的な男女のカタチ。本作の醸し出す淫靡で知的で痴的なエロスは、もはや情緒すら感じられる美の世界へと達しており、見終わった後には「日本人でよかった」と心から思えるだろう。この映画には、オタクよりも、アニメよりも、Kawaiiファッションよりも、クールジャパンの真髄が詰まっている!
(文=萩原雄太[かもめマシーン])

最終更新:2015/05/15 12:00
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