日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 80年代エッチマンガ後編
じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

80年代エッチマンガのレジェンド後編『やるっきゃ騎士』『いけない!ルナ先生』

erocomic121802左『いけない!ルナ先生』(上村純子/講談社)、右『やるっきゃ騎士』(みやすのんき/集英社)

『Oh!透明人間』『ハートキャッチいずみちゃん』『やるっきゃ騎士』『いけない!ルナ先生』……1980年代に少年誌に連載され、少年達の股間を熱くした伝説のエッチマンガ4作品。前回(参照記事)はそのうちパイオニア的存在の2作品『Oh!透明人間』『ハートキャッチいずみちゃん』をご紹介しました。

 今回は、レジェンドエッチマンガ紹介の後編として、前2作品よりさらにエッジが利いている2作品、『やるっきゃ騎士』と『いけない!ルナ先生』をご紹介します。

『やるっきゃ騎士』(集英社)の作者は、みやすのんき先生。青年誌では『冒険してもいい頃』『AVない奴ら』などのエッチなマンガも描かれていますが、メジャー誌でのデビュー作は本作です。

『やるっきゃ騎士』がほかの3作品と違うのは、掲載誌が「月刊少年ジャンプ」(集英社)だったことです。『Oh!透明人間』『ハートキャッチいずみちゃん』により、エッチな少年マンガ誌としての確固たる地位を築いていた「月刊少年マガジン」(講談社)に対し、このジャンルで後塵を拝していた「月刊少年ジャンプ」がエッチマンガの起爆剤として送り込んだ刺客が『やるっきゃ騎士』だったというわけです。

 当時の多くのエッチマンガが1話完結型になっていたのに対し、『やるっきゃ騎士』の場合は複数話にまたがるストーリー仕立てが中心となっています。キャットファイト的なバトルマンガ色が強いのも特徴です。

 そして、なんといってもこの作品の魅力は、学園を仕切る気高い女リーダー・美崎静香を、主人公・誠豪介をはじめとしたスケベな男子キャラクターたちが陵辱するシーン。手がつけられないほど気が強い女の子を、すっぽんぽんにして手込めにする……男子の思い描く願望のひとつが、この作品でかなえられているのです。

 みやす先生の描くプルンとした体つきの美少女と背徳的なストーリーの絶妙なバランスが、大ヒットの要因だったと分析するわけですが、個人的に衝撃的だったのは、静香ちゃんがパンツを脱がされ、股間があらわになったシーン。なんと、股間部分が真っ白でした。男子が一番気になる女の子のアソコの部分が、実は真っ白だったことは当時の僕にとってかなりのトラウマでした。まあリアルに描いちゃうと少年誌に掲載できないわけですから、当然といえば当然なのですが……。

123
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【1月期の冬ドラマ、最終回へ】視聴率・裏事情・忖度なしレビュー

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

茂木幹事長「吉野家」の領収書

今週の注目記事・1「『茂木幹事長』の卑しい『...…
写真
イチオシ記事

『R-1グランプリ』全ネタレビュー【前編】

 9日に行われたピン芸人日本一決定戦『R-1グランプリ2024』(フジテレビ系)は、漫談一筋20年の街裏ぴんくが優勝。賞金500万円を手にした。 ...…
写真