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“急ごしらえ”じゃキツかった!? 沢尻エリカ『大奥』空振りの裏にあった“事件”とドタバタ劇

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 22日、スペシャルドラマ『大奥』(フジテレビ系)の第1部が放送された。主演である沢尻エリカが2週にわたって「悪女」「聖女」を演じ分けるということで放送前から注目されていた同作品だったが……。

 平均視聴率は9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と2ケタ獲得とはならず、スペシャルドラマとしては「不発」に終わったといえるだろう。同時間帯に放送されていた『わたしを離さないで』(TBS系)ともども、スタジオジブリの名作『金曜ロードショー 魔女の宅急便』(日本テレビ系)が相手だったことを考えれば、健闘したほうと言えなくもないか。

 主演の沢尻に関しては「きれい」「やはりかわいい」「内容が入ってこないくらいクギづけ」など、その容姿に対する絶賛の声であふれた。沢尻とレズビアンの関係となるAKB48・渡辺麻友との対比で「AKBは公開処刑要員」というコメントが出るほど、その美貌の差は圧倒的だった様子。

 その渡辺に関しては「AKBが出るって時点で見る気失せた」「数字取れなかったのってAKBのせいだろ」と、渡辺というよりはAKB48自体に対する拒否反応と、2ケタ視聴率を取れなかった理由づけとする声が多かった。むしろ、渡辺自身に対しては「素朴な感じがいいじゃん」「意外と演技いけるね」という声もあったくらいである。

 ただ、このドラマの内容そのものは、とてもスペシャルドラマで放送するレベルのものではなかったというのが、多くのネットユーザーの反応のようで……。

「第1夜のサブタイトルは『最凶の女』だったんですが、あまりにも脚本が稚拙すぎて『最安の女』とネット上では叩かれまくっているのが現状です。徳川家斉役を演じた成宮寛貴も、時代劇だとイマイチという声がチラホラ……。展開がジェットコースターのようで楽しんだ人もそれなりにはいたようですが、“悪女”として有名な史上最強の側室に成り上がっていく沢尻の姿も、どこか陳腐でしたね」(芸能記者)

 これまで、フジテレビのコンテンツの中でも「確実」に数字と評価を得てきた『大奥』シリーズだが、今回は上手く着地できなかったようだ。最も得意とする分野で結果を残せなかった理由を、記者は続けた。

「本来、『大奥』は米倉涼子主演で昨年末に3日連続放送する予定でした。数字の取れる女優である米倉に『大奥』となれば高視聴率も大いに期待でき、フジとしても相当な制作費を投じていたとされています。しかし、米倉と同じオスカープロモーション所属のタレント・高部あいの薬物逮捕で事態は急変。高部が重要な役どころだっただけに、編集でカットするわけにもいかずお蔵入りになってしまいました。沢尻主演の『大奥』はいうなれば“急ごしらえ”だったんです。ハチャメチャな脚本になったのも、致し方ないのかなと」(同)

 フジテレビの不運もあってのこの結果、ということらしい。

最終更新:2016/01/25 19:30
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