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熱血!スポーツ野郎

“神スイング”稲村亜美を見習うべし!? 『ユアタイム』と市川紗椰に「本当に足りないもの」とは

inamuraami.jpg稲村亜美オフィシャルブログより

 番組開始から1カ月。フジテレビ系『ユアタイム~あなたの時間~』に、光明はまだ見えない。

 MCを務める市川紗椰のかみっぷり、キョドりすぎの進行ぶりばかりが批判の矢面に立たされている。だが、もっとその中身を問いただすべきではないだろうか?

 象徴的なのがスポーツコーナーだ。このコーナーにこそ、『ユアタイム』という番組が抱える「広く浅く」のスタンスが如実に表れている。プロ野球がベースとはいえ、特集競技は日替わり。さらに、特集競技で取り上げる試合(選手)は1つか2つ。それ以外のリーグ戦はまるでなかったかのように、小さな字幕で押さえる程度だ。順位表も、基本的には出てこない。

『プロ野球ニュース』の伝統を受け継ぎ、15年も続いてきた『すぽると!』を終わらせてまで始めた番組のスポーツ枠がこれ? という感想を抱く人も多いだろう。

 かつての『プロ野球ニュース』が画期的だったのは、日本各地で行われた最大6試合のプロ野球をただ順番に見せるのではなく、6試合でひとつの物語のように見立てて構成していたこと。『すぽると!』にも受け継がれていた「スポーツの物語性」が、この番組では足りないのだ。

 ユアタイム番組公式ページでは、この番組の特徴を《ノンジャンルでアトランダムに鋭く深く詰め込んだ新感覚の情報シャワー》と記している。だからまあ、狙い通りといえば狙い通りなんだろうが……。それにしても、ちょっとアトランダムすぎやしないだろうか?

 もっとも、コアなファンであれば地上波を見限り、『プロ野球ニュース』を見ているはずなので、特に支障はないのかもしれない。だが、この『ユアタイム』と『CSプロ野球ニュース』を比較すると、「MCに求められるもの」が見えてくる。

 実は『CSプロ野球ニュース』でもこの春、キャスターの刷新があった。トヨタのCMで見せた美しすぎる打撃フォームや、始球式での豪快な投球フォームが“神スイング”“神ピッチング”と評判のタレント、稲村亜美が金曜日担当のキャスターに抜擢されたのだ。

 興味深いのは、この稲村も「よくかむ」とネットで話題になっている点。ただ、稲村の場合は市川とは異なり、かむことが「けなげ」「頑張れ!」と、世のオジさん連中から支持を集める結果になっている。もちろん、しっかり読んでほしい、というクレームもあるが、それ以上に応援姿勢が目立つのだ。稲村の隣に座る野球解説者・高木豊の表情が如実にそれを物語っている。

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