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熱血!スポーツ野郎

イチローやダルビッシュの“本音”を引き出す、元日ハム・稲葉篤紀のインタビュー力

inaba1226.jpg稲葉篤紀 Aiプロジェクト公式HPより

「神ってる」をはじめ、今年もさまざまな言葉でにぎわいを見せたプロ野球。「野球は言葉のスポーツ」とよく言われるが、実際に選手・監督らから言葉を引き出し、紡ぎ出す記者やインタビュアーの力量次第で、野球報道はいかようにも面白くなり、深みを増していく。

 その中で、今季もっとも神がかっていたインタビュアーは、間違いなく元・北海道日本ハムファイターズの稲葉篤紀だろう。

 まずは春先、『報道ステーション』(テレビ朝日系)でのイチロー独占インタビューが素晴らしかった。

 稲葉×イチローの絡みは、昨年、マイアミ・マーリンズに移籍したばかりのイチローをアポなしで訪れ、「稲葉さんなら」とイチローが快諾したもの。出身地が隣町同士という間柄だからこその軽快なやりとりは、これまでのどのイチローインタビューとも趣が違っていた。

 イチローインタビュー、というか、イチローの言葉は、取材者を通り越して視聴者にも緊張を強いることがある。それもまたイチローらしさのひとつではあるのだが、稲葉を介したときのイチローの言葉は不思議と重さが取り除かれ、スッと耳に入ってくる。

 迎えた今年の第2弾では、高校からプロ入りして数年までイチローがイップス(運動障害)に悩んでいたという、これまでどこにも語られていなかった事実が語られた。そして、最大の注目点は、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有や日本ハムの大谷翔平が率先して取り組み、昨今の球界トレンドのひとつとなっている「巨大化トレーニング」の是非について、イチローの見解を引き出したことだ。

「持って生まれたバランスがあるから、それを崩しちゃダメですよ。トラとかライオンは、ウエイトトレーニングしないですから」
「筋肉は大きくできても、それを支える関節や腱は鍛えられない。だから、けがをする」

というイチローの回答は、他のメディアでも拡散されたので、ご存じの方も多いだろう。

 インタビュアー稲葉が素晴らしかったのは、このイチローインタビューへのアンサーソングともいうべき、別なインタビューを行ったことだ。10月16日の『Get Sports』(同)で特集された「ダルビッシュ有×稲葉篤紀 スペシャルインタビュー」がそれ。イチローの筋トレ不要論をダルビッシュはどう考えるのか? 稲葉が直撃取材した。こちらは深夜帯という時間も影響してか、イチローインタビューほど話題にならず、拡散も少なかったので、知らない人も多いかもしれない。

「今、シマウマがトレーニングを始めて、ライオンたちよりも強くなっている。だから、ライオンだってトレーニングをしなきゃいけない時代になった」
「イチローさんは、もともとめちゃくちゃ頭のいいライオン。ほかのライオンにはできない特殊能力があるから、今までもずっとエサを獲ることができた。日本はいつまでもシマウマじゃ、これから先、どんどん食べられてしまう」


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