日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 連載終了  > クセが強すぎるプロレス漫画!
じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

クセが強すぎる! 昭和のレジェンドレスラーを描く『プロレススーパースター列伝』とは?

『プロレススーパースター列伝』(グループ・ゼロ)

 みなさんは、プロレスはお好きでしょうか? 40代、あるいは30代の男子なら、青春時代に一度はプロレスにハマった経験があるのではないでしょうか? 児童館でウエスタンラリアットやバックドロップ、コブラツイストに四の字固めなどを掛け合って瀕死になったのも、今はいい思い出です。あっ、今、技の掛け合いをしている子どもたち! 四の字固めをやられると本当にしばらく歩けなくなるから要注意な!!

 近年、プ女子と呼ばれる女性ファンを中心に、プロレスブームが再び復活の兆しがあるというニュースをチラホラ見かけるようになり、思わずうれしくなってしまったのですが、僕らがハマっていた1980年代のプロレスブームは、本当にすごかった。ジャイアント馬場の全日本プロレスにアントニオ猪木の新日本プロレスという、野球でいえばセ・パに相当する2大団体の存在。ファンの度肝を抜いた初代タイガーマスクの登場、そしてゴールデンタイムのTV中継、東スポの見出しが毎日のようにプロレスネタなどなど……実にいい時代でした。

 本日はそんなオールドプロレスファンの美化しきった思い出に、さらにブーストをかけてくれるであろうプロレスマンガの名作をご紹介したいと思います。その名も『プロレススーパースター列伝』(講談社漫画文庫ほか)。

『プロレススーパースター列伝』は巨人の星、あしたのジョー、タイガーマスクの故・梶原一騎先生が原作、作画が原田久仁信先生。以前ご紹介した『男の星座』(日本文芸社ほか)も、このコンビの作品でした。

 いわゆる馬場・猪木による昭和プロレス全盛の時代に活躍したプロレスラーたちが、いかにして成り上がっていったかを紹介する伝記的作品なのですが、出てくるレスラーがことごとくキャラが濃いのです。そしてクセの強さが尋常じゃない。まあプロレスラーってキャラが濃くてなんぼのところがありますけど、それにしても限度があります。あり得ないほどのヤバイエピソードと名言の数々……久しぶりに読み返したら、面白すぎて震えが止まらなくなりました。

 作品中で紹介されているプロレスラーは、スタン・ハンセン、アブドーラ・ザ・ブッチャー、アンドレ・ザ・ジャイアント、タイガー・ジェット・シン、ジャイアント馬場とアントニオ猪木、初代タイガーマスク、ハルク・ホーガン、ブルーザー・ブロディなどなど……いずれもレジェンド級の名レスラーばかりです。オススメは、「黒い呪術師」アブドーラ・ザ・ブッチャーが出てくるエピソード。本作品に出てくるレスラーは例外なく口が悪く、面白名ゼリフのオンパレードになっていますが、ブッチャーとブルーザー・ブロディのリング上での言い合いはもう最高です。

「きさまもステーキになりてえか!?」

「黒ブタがトンカツになりやがれ!!」

 ブッチャーはその巨体のため仕方ないのですが、とにかくかわいそうなぐらい黒ブタネタでイジられまくります。ブラックタイガーとの舌戦もすごいです。

「黒ブタ風情が黒いトラに対してでかい口をきくな!」

「あッ、いった、いった、ミーが一番トサカにくることを──!」

 ブタなのにトサカにくるとか……そんな面白い言い回し、実際は絶対言ってないと思うんですが、梶原先生のセンスで面白おかしく脚色されてます。

「インドの狂虎」と呼ばれるタイガー・ジェット・シンも、文字通りクレイジー。有名なエピソードとしては、「新宿伊勢丹路上乱闘事件」というのがありまして、アントニオ猪木と当時の奥さん、倍賞美津子が夫婦でショッピングをしていたところ、タイガー・ジェット・シンとその手下たちが襲いかかり、猪木をボコボコに、通行人が通報したためパトカー数台が出動して大騒ぎ、というガチの暴力事件がありました。その辺のエピソードも、しっかりマンガ化されています。

「ヘイッイノキ!! 大事な美人ワイフの目のまえでぶざまにブチのめしてやるぜ!」

「おまえは狂人か!?」

 こんなセリフのやり取りがあったのです。たとえ演出だったとしても、今だったらほんとに逮捕されそうでシャレになってません。当時のなんでもありなプロレスの雰囲気を象徴している事件といえます。

12

クセが強すぎる! 昭和のレジェンドレスラーを描く『プロレススーパースター列伝』とは?のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

テレビウォッチャー・飲用てれびの『テレビ日記』

テレビの気になる発言から、世相を斬る!

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

腹筋王子カツオ『サイゾー筋トレ部』

“腹筋インストラクター”腹筋王子カツオさんが、自宅でも簡単にできるエクササイズを紹介!

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ
イチオシ企画

【PR】DYM・水谷佑毅社長の野望とは?

医師免許を持つ、ベンチャー経営者の異色の半生!
写真
特集

伊勢谷友介大麻取締法違反で逮捕の衝撃

名俳優の逮捕で、映画・ドラマにも波紋が…
写真
人気連載

ナイツが語るYMOと“テクノ漫才”

 テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週...…
写真
インタビュー

末吉9太郎が語る自粛中のオタク

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、「自粛」の名の下にエンタメ界ではコンサートやイベ...
写真