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熾烈極める「日8」戦争! TBS『坂上&指原のつぶれない店』は短命濃厚!? テレ東『池の水ぜんぶ抜く』は脅威!

TBS系『坂上&指原のつぶれそうなのにつぶれない店』番組サイトより

 激戦区の「日曜午後8時」が、今春から、さらに激しい視聴率獲得合戦が繰り広げられそうな気配となった。

 同時間帯は、日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』が常時20%前後(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマークし、大きくリード。それを、NHK大河ドラマが追走している。両番組共に、高い数字を記録しており、ほかの民放4局は苦しい戦いを強いられている。

 テレビ朝日は、昨年11月から、伝説のスポーツバラエティ番組『ビートたけしのスポーツ大将』を、27年ぶりにレギュラーで復活させて話題を呼んだ。同番組は2ケタを超える回もあり、裏の強さを考えれば、健闘している。ところが、放送自体が月1回程度しかないため、オンエアがない週は苦戦を免れない状況だ。

 そんな中、TBSは現在、同時間帯で放送されている『ピラミッド・ダービー』を3月で終了させ、4月から新番組『坂上&指原のつぶれない店』をスタートさせる。同番組は昨年6月と10月に特番で放送されており、今回レギュラーに昇格する。同番組は、「街で見かける“つぶれそうなのにつぶれない店”は、なぜつぶれないのか?」をテーマに、そのミステリーを解き、おカネのこと、世の中のからくりを学ぶ“銭ゲバ”バラエティー。

 同局にとって、同枠は、2009年3月で終了した『どうぶつ奇想天外!』以降、ヒットした番組がなく、これで9度目の改編だという。MCは坂上忍とHKT48・指原莉乃で、それなりに注目を集めそうだが、『イッテQ』を裏に回して、どこまで対抗できるかとなると甚だ疑問で、この番組もまた、“短命”に終わってしまう可能性もありそうだ。

 一方、独自路線で、激戦区に一矢を報おうとしているのがテレビ東京だ。同局は、『日曜ビッグ』をオンエアしているが、4月から『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』を月1回のレギュラー番組とすることを明らかにした。

 同番組は、ロンドンブーツ1号2号・田村淳、ココリコ・田中直樹がMCを務め、池の水を全部抜いて、迷惑外来生物の駆除、巨大岩石の撤去、お宝探しなどをする企画で、昨年1月に第1弾が放送された。当初、視聴率は1ケタ台だったが、第4弾(同9月)で11.8%を記録。第5弾(同11月)も12.8%と高視聴率をマーク。今年1月2日にオンエアされた第6弾のお正月3時間スペシャルは、13.5%まで跳ね上がった。この数字がどれだけすごいかというと、同時間帯に放送された正月特番では、NHK総合『ブラタモリ×鶴瓶の家族に乾杯 初夢スペシャル』の11.3%、日本テレビ系『新春しゃべくり007超超超豪華な4時間半』の10.0%を上回り、堂々の2位だったのだ。

 まさに人気急上昇中の同番組は、3月11日に、池松壮亮をゲストに招いて、第7弾をオンエアする。4月から月1レギュラー番組となることで、『イッテQ』、大河にとって、“脅威”となるのは必至。『池の水ぜんぶ抜く』が放送される週は、さらに熾烈な「日8」戦争が展開されることになりそうだ。
(文=田中七男)

最終更新:2018/03/07 22:30
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