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『孤独のグルメ』原作者・久住昌之が出演しなくなる? 第3話はメキシカン感めっきめき!

テレビ東京『孤独のグルメ』番組公式サイトより

 深夜の飯テロ番組『孤独のグルメSeason7』(テレビ東京系)。テレビなどで不意に流れる食欲を刺激されてしまう食事シーンを「飯テロ」と呼ぶが、ハナからその「テロ」に襲われるとわかっているのに、自らチャンネルを合わせにいくというのもおかしな話だ。しかし我々は、そのテロを毎週楽しみにしてる。今回もメキシコの「テロリスト」が我々の胃袋に襲いかかります。第3話「東京都港区南麻布のチョリソのケソフンディードと鶏肉のピピアンベルデ」。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■『真昼のセント酒』はせず、メキシコ料理

 

 商談で久しぶりに広尾を訪れた井之頭五郎(松重豊)は銭湯(広尾湯)を発見。

 どうしても同じ原作者(久住昌之)で同じ深夜枠で放送されていた『真昼のセント酒』という「昼間から営業さぼって銭湯&一杯」がコンセプトの作品を連想してしまい、まさか五郎も今回仕事をさぼって入浴か? と思われたが、「(銭湯は)なくしてはいけない文化だ……」と、ただ慈悲深い感想を述べ、商談先へ向かう。仏のような人だ。

 それでいて商談先のグローバルキッズスクールに入るなり「Wao! He is tall!」とインターナショナルな子どもたちに囲まれてしまう仏の五郎。スタッフ(豊田エリー)に「今日のランチはラザニア」だと言われ「Lasagna! Lasagna! Lasagna!」と軍人のように盛り上がる子どもたちを見て、いつもなら「腹が、減った」と食欲が湧くところを「アイム、ハングリー、トゥ!」とアレンジ、しかもまだ子どもらに贈るアンティークトイの商談中なのに「よし店を探そう!」と勇み足でスクールを飛び出しかけてしまうなど、今回もセルフパロディが目立った。

 見送る子どもたちに笑顔で手を振り、振り返るなり鬼の形相で飲食店を探しだす元・仏、現・鬼の五郎。この「振り向きざまの鬼の形相」も、第2話のバイキング中に披露しており、もはや持ちネタ。五郎風に言わせてもらえば「これ、好きだ」。

 ラザニアの刺激で天ぷら屋や蕎麦屋を素通りしたものの、イタリア料理ではなくたまたま見かけたメキシコ料理店(広尾の「サルシータ」)に「胃袋の直感に従い」入店するのがいかにも五郎らしい。

 しかし勢いで入ったもののメニューを見てもさっぱりわからない。

「ユカタン風」という文字を見て「九州の『博多ン』は好きだけど……」と戸惑い、「チョリソのケソフンディード」を読みながら「『ケソ』で『フン』?」と困惑、だが「ピピアンベルデ? にモレポブラーノ? さっぱりわからんが声に出して言いたい料理に思えてきた」と、前向きに楽しみだす。注文したのは5品。

・ソペス
・ユカタン風チキンとライムのスープ
・ズッキーニのプディン(Sサイズ)
・チョリソのケソフンディード
・メキシカンレモネード(炭酸あり)

 

■知られざる奥深きメニューの数々

 

 ソペスは、トルティーヤ生地を厚めに揚げたものの上に豆ペーストやサルサやチーズなどの具材が乗ったもので、五郎いわく「メキシカンおかずタルト」。店員(渡部豪太)に勧められたオリジナルのハバネロのホットソースをかけて、かぶりつく。

「割と平気、というかナイスアクセント!」

 ユカタン風スープには、アボカド、トマト、チップスなどが細かく刻んで煮込まれおり、ライムのおかげで「具沢山なのに味はすっきり」。「おちゃめなユカタン、きっと人気者だ」と勝手に擬人化して微笑む五郎タン。

「超のつくフワトロ」だというズッキーニのプディンは、刻んだズッキーニを卵やチーズ、生クリームで包んで焼き上げたもので、五郎いわく「ズッキーニ一本槍のメキシカン茶碗蒸し」。「ソンブレロ(メキシコのでかい帽子)被って叫びたいほど」美味いらしいが、ぜひ、広尾の中心・有栖川公園で愛を叫んでほしかった。

 溶けたチーズの中に刻んだチョリソが入ったチョリソのケソフンディードは「食べる前から美味さ当選確実」というのも納得。小ぶりのトルティーヤが付いてくるので、包んで食べる。「もろこし感が尋常じゃない」というトルティーヤはトウモロコシの粉で作った柔らかい餃子の皮みたいなもので、タコスの下に敷いてあるアレ。

「この手の巻き食いはタコスしか知らなかったけど、これもいいぞー!」と、新たな発見を喜ぶ五郎。「巻き食い」という、言いそうで言わない言葉を自然に編み出す。しかし、こういう軽作業をしながら食う時の五郎はいつも楽しそうだ。

 これに先ほどのハバネロソースをかけ「ハバネロ追加でメキシカン感めっきめき!」。今日イチのパワーワード。

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