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100回大会で盛り上がる夏の甲子園“エゲツない混雑ぶり”も空前の勢い

※イメージ画像

 100回記念で出場校も史上最多の56校となり、空前の盛り上がりを見せる夏の甲子園。延長13回に入ると、ノーアウト1・2塁からの攻撃となる「タイブレーク制」も導入され、1回戦から盛り上がりを見せているが、一方で現場は大変なことになっているようだ。

 昨夏優勝の花咲徳栄(埼玉)と準優勝の広陵(広島)はじめ、大阪桐蔭(北大阪)、横浜(南神奈川)、智弁和歌山(和歌山)、興南(沖縄)、日大三高(西東京)、花巻東(岩手)、鹿児島実業(鹿児島)、慶応(北神奈川)など、強豪・古豪・優勝経験校が出揃った今回の甲子園。昨夏の早稲田実業の清宮幸太郎(現・北海道日本ハム)ほどのスーパースターはいないが、盛り上がり方は空前の勢いだ。テレビ関係者が語る。

「例えば箱根駅伝なら、日テレ以外は基本スポーツニュースのみですが、夏の甲子園はNHKとテレ朝がタッグで盛り上げますからね。特に今年の甲子園は100回目の節目の大会ということで、全試合地上波で中継を行うNHKは、各県ごとの名試合をたどる番組を放送して、地方大会から盛り上げていましたし、主催者の朝日新聞の系列のテレビ朝日も、『アメトーーク!』で特集をしたり、テレ朝のキラーコンテンツと化しつつある『○○総選挙』で『高校野球』を取り上げました。太田幸司や定岡正二、桑田真澄ら元・甲子園アイドルや、横浜高校野球部出身の上地雄輔などは大忙しだったはずです。不祥事がなければ清原和博の独り勝ちだったでしょうが……」

 それだけ事前に煽られれば、観戦に行こうと現地を訪れる人が増えるのは当前。しかし、未曾有の猛暑が続く中、甲子園に出かけるのは命がけだという。古参のスポーツライターが語る。

「かつてのKK(桑田・清原)や松坂大輔、駒大苫小牧の初優勝など、甲子園が国民的な話題になったことは何度もありましたが、5万人近く入る甲子園は、それを受け入れるだけのハコだと思われてきました。例えば、ダルビッシュ有を擁する東北(宮城)が東北勢初優勝を目指した2004年や、斎藤佑樹と田中将大が戦った06年あたりでも、決勝戦にふらりとやって来て、外野席ならなんとか座れました。しかし清宮フィーバーで沸いた15年あたりから混み方が異常です。いわゆる“銀傘”の下の『1・3塁特別自由席』の当日券は、週末にもなれば、阪神電車の始発に乗ってきても買えません。地元代表で優勝候補の大阪桐蔭が出場した13日には、超大量の徹夜組が現れ、朝7時前に満員札止めになりました。せっかく早起きして甲子園までやって来たのに、グズる子どもの手を引いて帰っていく親子などを見ていると、本当に気の毒だなと……。今年から甲子園は、無料だった外野席が有料になりました。無料だった頃は、他に行くあてがなさそうな職業不詳のオッサンが大量にいたので、今年は少しは空くかなと思いましたが、とんでもなかったですね。もし今から見に行こうと思っている人がいるなら、暑さ対策は十分にして、なおかつ何時間も並ぶ覚悟が必要です」

 そもそも、多くの球場がそうであるように、甲子園球場は徹夜で開門を待つことは本来許されていない。これ以上フィーバーが続くのであれば、チケットの売り方や大会のあり方そのものも、議論が必要になりそうだ。

最終更新:2018/08/14 22:30
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