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日本レコード大賞、大賞候補からYOASOBI「アイドル」除外で物議…「大人の事情」浮き彫りで権威失墜に拍車

「アイドル完全生産限定盤)」YOASOBI/SME/©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

 年末恒例の「第65回日本レコード大賞」の大賞候補となる優秀作品賞10作品が発表されたが、2023年を代表する大ヒット曲で「ぶっちぎりの大賞最有力」と目されていたYOASOBIの「アイドル」が選ばれなかったことで物議を醸している。「大人の事情では」「裏がありそうで闇が深い」などと指摘され、以前から疑問視されていた賞の権威に影響しそうだ。

 4月にリリースされたYOASOBIの「アイドル」は、人気アニメ『推しの子』の主題歌として国内外で大ヒット。10月時点でストリーミング累積再生数が5億回を突破(オリコン史上最速)し、海外では米ビルボードのグローバルチャート「Global 200」(7月1日付)で日本アーティスト歴代最高となる7位にランクインした。

 文句なしで「今年を代表する曲」なのだが、今回の「日本レコード大賞」では優秀作品賞にノミネートされず。その代わり、メンバーのAyaseが同曲で作曲賞を受賞し、YOASOBIは特別国際音楽賞に選ばれている。だが、ふつうに考えて曲を評価しているのであれば優秀作品賞に選出するはずで、どこか釈然としない状況だ。

 今年の優秀作品賞は「オトナブルー」(新しい学校のリーダーズ)、「唱」(Ado)、「花わずらい」(市川由紀乃)、「NIGHT DANCER」(imase)、「Trigger」(JO1)、「だってめぐり逢えたんだ」(純烈)、「Ditto」(NewJeans)、「Mainstream」(BE:FIRST)、「ケセラセラ」(Mrs.GREEN APPLE)、「サマータイムシンデレラ」(緑黄色社会)の10作品。

 ヒットの一つの指標としてはYouTubeのMV再生数があるが、この中では現時点でimaseの「NIGHT DANCER」の1.5億回、NewJeansの「Ditto」の1億回が上位。しかし、YOASOBIの「アイドル」は3.7億回で段違いの驚異的な数字となっており、優秀作品賞から除外されているのは違和感がぬぐえない。

 これに対して、SNS上では「アイドルが入らなくて、そんなヒットした?って曲とかK-POPとか入ってるのおかしいでしょ」「今年一番の大ヒット曲をスルーするようになったら終わり」「選考基準が意味不明すぎる」「YOASOBIはレコ大なんかに金払う必要ないからノミネートされないんだろ」といった疑問や憤りの声が続出している。

 優秀作品賞に選ばれなかった理由としては、昨年「Habit」でSEKAI NO OWARIが大賞を受賞し、今年もimaseやAdo、Mrs. GREEN APPLEらがノミネートされるなど、ユニバーサルミュージック系のアーティストが急激に優遇されていることが影響しているのではとの見方がある。YOASOBIが所属するソニーミュージック系列は『レコ大』との縁が深かったのだが、2020年にLiSAが「炎」で大賞を受賞したのを最後に関係が冷え込んだとの声が業界内であるようだ。そのため、一部では「ユニバーサル系アーティストの受賞が決まっているのでは」と疑われ、もし今年最大のヒット曲である「アイドル」をノミネートすれば大賞に選ばないと不自然なため、優秀作品賞から除外したのではと指摘されているようだ。

 また、YOASOBIは民放の音楽番組にほとんど出演したことがなく、もし大賞を受賞しても「本人たちは会場に来ない」ということになりかねない。過去には、1994年に大賞を受賞したMr.Childrenが海外でのPV撮影を理由に『レコ大』を欠席したといった前例はあるが、さすがに本人不在だとシラケてしまう。それもYOASOBIがノミネートされなかった理由の一つではないかと推測されている。

 いずれにしても、ノミネートされなかった理由は「大人の事情」が深く絡んでいそうな気配。そうなると、何を基準にした何のための賞なのかと疑問を抱く人が今まで以上に増えそうだ。かねてから『レコ大』は権威の失墜によって廃止論が取りざたされていたが、今回の不可解な優秀作品賞の選考がその決定打となるかもしれない。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/11/27 11:33
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