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福原愛“大人の事情”に翻弄され続けた選手生活……「超優等生引退会見」で見せた、したたかさ

福原愛 公式Twitter(@aifukuhara1101)より

 ブログで引退を発表していた卓球の福原愛が23日に引退会見を行った。幼少期から“卓球の愛ちゃん”としてマスコミに追い掛けられた彼女は、会見で盛んに感謝の意を表したが、その裏にはある種の“計算”があるようだ。

 その幕引きは異様なものだった。取材陣からの質問に応じた福原は、会見の最後に「みなさんと写真が撮りたい」とリクエスト。福原と取材陣が1枚の写真に収まる形で会見は終了した。会見ではファンならず取材陣にも感謝の意を表した福原だったが、テレビ関係者は、この“変節”に驚きを隠さない。

「3歳の頃から“愛ちゃん”として、国民的な知名度を誇った福原でしたが、当時のテレビ番組では酷い演出が目に付きました。福原を泣かせることが目的の対決企画が平然と行われ、福原自身も後に『泣くまで撮影が終わらなかった』と語っています。そして、彼女のマスコミ嫌いがピークに達したのが、アテネ五輪での『サー』という掛け声です。あらゆるメディアが掛け声のことばかり聞くため、福原のイライラが頂点に達し、取材陣に掛け声に関する質問を自粛するよう要請が出たほどです」(テレビ関係者)

 写真撮影の際には、「冷たい態度をとったこともあったと思うのでお許しください」と、しっかりフォローに回った福原。会見では「とても晴れやかな気持ち」「勉強がしたい。いろんなことを学んで、吸収していきたい」「卓球界やスポーツ界に貢献していきたい」と、超優等生発言が続いたが、そのあたりの事情について、週刊誌のアマチュアスポーツ担当記者はこう語る。

「幼少期から国民的スターとして注目されてきた彼女でしたが、その陰では父親との確執がありました。『良いコーチがいるから』と、父親の言うがままに、生まれ故郷の仙台から大阪に引っ越したかと思えば、中学校は強豪の青森山田高校に進学。大学は早稲田大学に合格しましたが、すぐに中国リーグに参戦し、結局大学は中退しています。しかも父親には事業で抱えた莫大な借金があり、福原がCMなどで稼いだ収入の大半は借金返済に充てられたと言われています。そんな父親は2013年に鬼籍に入り、福原は16年に台湾の卓球選手と結婚しましたが、夫は卓球選手としては福原より遥かに格下。昨年生まれた子供のためにもしっかり稼がなくてはいけません。彼女はすでにTリーグ(24に開幕した日本の卓球プロリーグ)の理事に就任しており、Tリーグ開幕は会見の翌日。要するにメディアへの愛想の良さは、『これからもよろしくね』ということでしょう」

 選手としては大ベテランだったが、“愛ちゃん”はまだ29歳。これから長い人生を歩んでいくための“人たらし術”が、会見に凝縮されていたようだ。

最終更新:2018/12/20 14:09
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