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千鳥・大悟加入で志村けんが覚醒!? フジ深夜のマンネリ“志村枠”に異変!!

千鳥・大悟

 10月9日よりスタートした新番組『志村でナイト』(フジテレビ系)。タイトルを変更しながら、かれこれ18年続く志村冠による深夜30分枠のコント番組だが、今年10月のリニューアルに際し、千鳥の大悟がレギュラーに初参加している。

 いまや、志村と大悟の蜜月は有名だ。きっかけは、昨年3月放送の特番『志村けんのだいじょぶだぁ』(同)のトークコーナー。ここへ千鳥がゲスト出演した際、大悟が志村へのリスペクトを猛アピール。変なおじさんを演じている時の志村のダンスの、誰も気づかないような細部を指摘するなど、志村愛を熱く語ったのだ。これを契機に志村は大悟に目をかけ、ピーク時には週4ペースで飲みに行く程の仲に2人はなった。

■大悟がバカ負けするほど台本を無視する志村

 7日放送『中山秀征の究極ハウス』(テレビ朝日系)で、タレントの中山秀征はドリフターズのリーダー・いかりや長介が築いた一軒家へ訪問。そこで、いかりやの息子である碇矢浩一さんにいかりやとの思い出を打ち明けている。

「僕は長さんと20歳前後で初めてお会いするんですけども、声かけてもらって。『ヒデくん、君はしゃべりがいいねえ。僕ら(ドリフターズ)、みんなしゃべりが苦手だろ? 君みたいな瞬発的なことができないんだよ』って言われたのを、今でも覚えているんですよ」

 命懸けの稽古でコントの腕を磨いていたドリフの面々。彼らの芸はトークで瞬発的な能力を競う昨今のバラエティとは異なる方向性にあった。

 いかりやによる「僕らはみんなしゃべりが苦手」という発言は、志村にも当てはまる。書籍『たけしの「号外」!!―東スポ客員編集長北野武問題発言集’91‐’98』(洋泉社)でビートたけしも志村のトーク力にチラッと触れていたが、コントで見せる職人的な冴えとは打って変わり、台本なしのトークの応酬は明らかに志村の主戦場ではない。

 だが、『志村でナイト』での志村は少し様子が異なるのだ。同番組の初回に、バーのマスターを演じる志村とフリーターを演じる大悟がただ雑談をするだけのコントが用意されていた。ある程度の設定は決まっているだろうが、これがほとんどフリートークみたいだったのだ。

 お昼時に落ち合った志村と大悟。「飯食いに行くか」(志村)、「おごってくれます?」(大悟)というやりとりから、食の好き嫌いについて志村が大悟に質問する。

志村「一番嫌いなものは?」

大悟「まあ、なんでも食えるんですけど……」

志村「チクる女?」

大悟「チクる女は嫌い! 口堅いほうがいいに決まってる、そこは(笑)」

志村「懲りたもんな」

大悟「懲りたもんなあじゃないですよ。プライベート知ってるだけに、あんまりそういうことはしゃべるな!」

志村「でも、本当に懲りないもんなあ(笑)」

大悟「懲りてますやん。懲りてないのはあなたでしょう(笑)」

志村「あなたって、マスターだよ、俺は(笑)」

大悟「マスターだけですよ、今、現役で(女を)行ってるの」

志村「(笑)」

 フリートークのようなくだりが見られたのは初回だけではない。アドリブに笑いのピークを任せるコントは、志村と大悟にだけは各回で必ず組み込まれる。例えば、第3回(23日深夜放送)にはこんなやりとりがあった。

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