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私はあら汁になりたい!『忘却のサチコ』まっすぐな高畑充希もいいが、吹越満に萌える良回

テレビ東京系『忘却のサチコ』番組公式サイトより

 高畑充希演じる極度の堅物OL・佐々木幸子が、結婚式当日に新郎(俊吾さん=早乙女太一)に逃げられた悪夢を忘れるためグルメ道に目覚め邁進する飯テロコメディ『忘却のサチコ』(テレビ東京系)。今回も深夜ながら2.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と安定の視聴率。ちょい遠征での三崎を舞台に、ドラマ史上屈指の名言が飛び出した第4歩(第4話)を振り返ります。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■今回は編集部を飛び出し三崎へ

 ある小説家の奥さんの葬儀に参列した後、三浦半島の三崎漁港付近を喪服で歩く白井編集長(吹越満)と、その部下・佐々木幸子(高畑充希)。50年連れ添った夫妻の絆について語る白井の話を聞きながら、幸子が考えていたのはもちろん失踪した俊吾さんのこと。

 2人は休憩がてら「三崎フィシャリーナ・ウォーク うらり」という産地直売センターなどの入った観光施設へ。

 そこで白井が買ってきたのはマグロのマドレーヌ、その名もマグレーヌ。幸子いわく「甘くてしょっぱい」らしい。

 その流れで「せっかくだからマグロ丼食いにいくか?」と誘う白井。マグレーヌを食す前に言ってほしかった気もするが、「佐々木と行きたい店を調べておいた」と観光気分で軽めに浮かれる白井が微笑ましい。

 昨日から準備で何も食べていないため、疲れと空腹で目がかすむ幸子が見かけたのは漁師姿の俊吾さん。

 マグロ丼の店を調べる白井を放置し、俊吾さんを探すも、その姿はもはやなく、幻覚を見たと思い込んだ幸子が出した結論は「何か食べなくちゃ」。

 もはや「うまいものを食べてツラいことを忘却」という名目ではなく、ただ王道の栄養補給。

 そんな幸子が構内で入手したのは、マグロの中華まん。マグレーヌとかに比べると定番のご当地グルメで、組み合わせの相性も良さそう。その名も「トロまん」として有名で、250円という手頃な値段もうれしい。

 そしてもう一品、マグロコロッケ。ジャガイモの中にマグロのミンチが練り込まれてるのかと思いきや、マッシュされたイモの真ん中に大きなマグロの塊が埋め込まれているというおにぎり構造。

「下味もしっかり付いていてソースなんかいらない」らしい。

 さらにマグロの串焼きを口に運ぼうとした時、「さ~さ~き~」と白井編集長が到着。部下に置いてけぼりにされたのに「もう急にいなくなるから、どうしたかと思うでしょ~」と怒らない。マグロ丼を食べ行くのを反故にされた上、自分勝手に買い食いまでしてる幸子の心配までしてくれる。

 だが、またしても俊吾さんを遠目に見かけた幸子はその場からダッシュ。そして再度白井は置いてけぼり。

 この直前に幸子は観光客に頼まれカメラのシャッターを押していたのだが、その時の脇の締め方や腰の落とし方が堂に入っていた。さすが大学で写真サークル所属していた高畑。高畑好きにはたまらないドラマだ。

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