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複雑に交錯する5つの心――佐々木蔵之介主演ドラマ『黄昏流星群』第5話

フジテレビ系『黄昏流星群』番組公式サイトより

(前回までのレビューはこちらから)

 昨年の夏、今井絵理子議員の不倫問題で、彼女の釈明コメントの「一線は越えてない」という言葉が議論を巻き起こした。彼らの中では、「一線を越えなければ不倫ではない」という認識があったのだろう。

 テレビ番組が行う世間に対する意識調査などでも、「どこからが浮気?」「どこからが不倫?」といった質問がなされることがあるが、個人的な考えでは、妻や夫以外の人を「愛おしい」と思ったら、それは浮気。一線を越えたら不倫。そう思っている。

 ドラマ『黄昏流星群』(フジテレビ系)第5話。ここに出てくる人たちは、誰が浮気をしていて、誰が不倫をするのか――。それを考えながら見ると、複雑に絡まった糸が見えてくる。

 お互いの浮気現場に遭遇してしまった、完治(佐々木蔵之介)と娘の美咲(石川恋)。その場は、言葉を交わすことなく別れるが、娘の相手が自分より年上の男であったこともあり、完治は大きなショックを受ける。浮気相手の栞(黒木瞳)とともに、ホテルの部屋までは行くが、さっき見た光景が頭をよぎり、最後まで進むことはできなかった。

 次の朝、自宅で美咲を問い詰めようとする完治だが、「お互い追及するのはやめない? いろいろ知ったからといっていいことはないし」と言い返されてしまう。自分にも負い目がある完治としては、あまり強くも言えないのだ。

 次の休みの日、完治たち一家は、栞の婚約者である日野(ジャニーズWEST・藤井流星)と一緒に、温泉旅行に行くことになる。もともとは、日野が母親・冴(麻生祐未)と行くはずだったのだが、冴の体調が悪く、完治らと行くことにしたのだ。

 日野の運転する車で現地に向かう一行。車中では、日野と美咲が仲良く話をしている。ここで、それぞれの思いが交錯する。完治は、美咲が浮気していることへの疑念、美咲は、父親が不倫していることへの不信感、真璃子(中山美穂)は、夫が浮気をしているかもしれないという疑い、そして、日野は美咲には他に好きな人がいるのではないかとの不安。そこに、真璃子と日野のお互いの微妙な感情が混じり合う。

 とても和やかなシーンなのだが、それらを考えて見ると、ピンと張り詰めた緊張感の中で、各々が楽しさを演じているような、不穏ともいえる空気が画面から伝わってくる。いつその緊張が切れてしまうのか。平静を装う彼らから、嵐の前の静けさを感じずにはいられない。

 宿に着き、夕食の席で美咲の携帯が鳴る。相手は不倫相手の戸浪恭介(高田純次)だった。席を立って電話に出る美咲を完治は追いかけ、問い詰める。「(日野を)愛してもいないのに結婚するなんて、相手に対して失礼だ」そう言う完治に、美咲は「恋愛して結婚しても、なし崩しに愛がしぼんでしまうこともある。それならば、最初から条件のいい人を選んで結婚して何が悪いのか」と言い返す。

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