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黒幕はネット民!? 『3年A組』伏線の回収と見せかけ、風呂敷は大きくなる一方……

■今日の「自習」は西崎のための授業

 ビルから柊が出てきた動画を前に、A組は騒然。柊はA組に迫った。

「お前たちが決めろ。この動画をどうすべきか、俺をどうしたいか、お前たちが決めろ」(柊)

 西崎は動画をアップしようとする。澪奈への罪悪感を拭いたいからだ。あのとき、自分が放置したせいで澪奈は死んでしまった。そして今、武智の動画がフェイクだと判明した。この動画をアップし、今度こそスルーしない自分でいたい。

 皮肉である。真偽不明のまま澪奈のフェイク動画を拡散したときとやってることが同じなのだ。過去の過ちを悔やみ、改めようとしているのに、同じ轍を踏んでしまっている。

 クラス中が西崎を制した。そして、よく考えるように「グッ、クルッ、パッ」を訴えた。

柊「大事な決断をするときはグッと踏みとどまって、クルっと頭を一周させれば、パッと正しい答えが浮かぶ。グッ、クルッ、パッ、な」(柊)

 今日は西崎のための授業だ。彼は柊からの“説教”がなかった初めての生徒。でも、A組は柊から多くを学んできた。もう、お前たちで答えが出せるだろう? という柊の思いからの「自習」なのだ。

 クラス全体が、この動画が本物かどうか議論している。結果、柊が映る動画そのものがフェイクだとわかった。なんでもかんでも拡散していたあの頃と比べ、生徒たちは変わった。柊作成のフェイク動画に踊らされるマインドボイスユーザーたちとも違う。「自分は傷ついた」を免罪符に他人を傷つけていたA組が、“加害者としての自分”も意識するようになった。「Let’s Think!」ができるようになったのだ。

 柊が作ったフェイク動画は、武智に対してのものでもあり、電脳部に対するものでもあったのだ。

 我々からしても、SNSでの情報の取り扱いは「投稿」より「拡散」のほうが身近だと思う。大きな罪悪感を伴わないから、余計に厄介である。

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