日刊サイゾー トップ > 芸能 > ドラマ  > 『トレース』粗もなく完成度の高い

錦戸亮『トレース~科捜研の男~』視聴率11.5%で有終の美! 粗もなく、完成度の高い“月9”作品に

『トレース~科捜研の男~』公式ホームページより

(これまでのレビューはこちらから

 3月18日(月)放映のトレース最終話。

 良い意味でも悪い意味でも「救いのない話だった」「壇(千原ジュニア)が怖過ぎる」といった意見が目立った。それでも視聴率は前回より0.9%上昇の11.5%。それだけ最終話に釘付けになった視聴者が多かったのだろう。次章より感想を交えつつ、最終話の内容を振り返りたい。

■千原ジュニア演じる壇の狂気

 最終話は、真野礼二(錦戸亮)が家族を失った25年前の武蔵野一家殺人事件の真相までたどり着く回。

 誰が家族を刺殺したのかは書かないでおくが、事件に密接に絡んでくるのは刑事部長である壇(千原)。彼のDNAと姉のお腹の子のDNAが一致せず、壇が家族を刺殺していない事が明らかとなり、物語は大きなうねりを見せる。事態は、礼二が壇にナイフを突きつける中、壇が25年前の真実を告げる局面にまで発展する。

 ここからは私の感想となるが、壇という男は物語のラスボスとして相応しい存在だった。

 ボタボタ血が流れるまでDNA検査キットで口内をこすったり、礼二の歪む顔が見たくて真実に辿り着かせようとしたり、そういった猟奇的な部分も魅力ではある。だがそれ以上に、【主観と臆測を嫌い、真実こそが人を前に進ませる】というポリシーを持つ礼二から主観を引きずり出し、残酷な真実を突きつけるというポジションが悪役として本懐を成していた。

 科捜研の男として働く礼二に唯一許された主観は、「家族が優しかった」という想い出。

 壇は、礼二に、姉が武蔵野一家殺人事件の起きた一因となっていたと語る。姉はとある復讐を遂げるため「お兄ちゃんはどうでもいい」と、兄をイジメていた壇を頼る。そして、復讐しようとした相手が家族を刺殺する結果を招いてしまった。

 さらに、家族を殺したという兄の汚名をそそごうとしていた礼二に対して、壇は「『弟を殺されたくなければ家族殺しの汚名を被って自殺しろ』と言った」と真実を告げる。兄は優しいがゆえに弟・礼二を守るために死を選んだ。そんな立ち直れないほどの真実を突きつけた上で、壇は礼二に「(復讐を果たすためには)俺を殺すしかない」と銃を渡す。

 礼二は壇を殺すことができず、「俺は前に進みたいだけなんだ」と悲痛に叫び、壇や実行犯の命を泣く泣く助ける事になってしまう。

 

12
こんな記事も読まれています

錦戸亮『トレース~科捜研の男~』視聴率11.5%で有終の美! 粗もなく、完成度の高い“月9”作品にのページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店

すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士、かく語りき

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

トンデモ海外ニュース

世界中のびっくり珍事件をお届け。世界はやっぱり広かった!

深読みCINEMAコラム『パンドラ映画館』

最新作・話題作から珠玉の掘り出しモノまで、毎週1本必観の映画作品を徹底レビュー

じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、世の中に埋もれる過去の名作マンガを発掘!

イチオシ企画

【キング・オブ・アウトロー】瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士が森羅万象を斬る不定期連載
写真
特集

ジャニー喜多川氏逝去で、ジャニーズ事務所はどうなる⁉

ジャニーさん死去でジャニーズ事務所がいよいよヤバい!?
写真
人気連載

韓国版「東武WS」の廃墟感

 ソウル市のお隣・富川(プチョン)市にある、...…
写真
インタビュー

モラハラ夫がそれに気づくまで(1)

 農林水産省の元事務次官の熊澤英昭容疑者が44歳の長男を殺害した事件では、息子による...…
写真