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『執事 西園寺の名推理2』スーパー執事、爆弾処理からフィギュアスケートまでこなす万能アピールで逆に魅力を損なう?

文=大羽鴨乃

西園寺が人間離れしすぎ?

 今回はフィギュアスケートがテーマということで、浅田真央と亡き母親との関係性や、羽生結弦が東日本大震災の被害で練習場を失ったエピソードなど、現実のフィギュア選手を意識したようなエピソードが散りばめられていました。

 それはまあいいのですが、美波と松田の関係性が最後までハッキリせず、不完全燃焼といった感が否めませんでした。松田は美波のことを愛していたのか、あるいはただスケーターとして尊敬していただけなのか。宮城への夜行バスのチケットをなぜ用意したのかも、説明がなかったためさっぱりわかりませんでした。

 そのため、松田がスキャンダルではなく実は褒め記事を書いていたことを知り、意識を取り戻した彼に対して美波が涙を流しながら「ありがとう」と呟いたラストシーンに関しても、制作陣の意図とは裏腹にまったく感動が起きませんでした。

 また、今回は西園寺がフィギュアスケートの演技を披露するシーンがありましたが、いくらなんでもキャラ設定に無理があるように感じてしまいました。前回は爆弾処理をしましたし、あまりに常人離れしすぎているため、もはや視聴者を笑わせにかかっているようにしか思えません。

 前シーズンは常識の範囲内で“なんでもできる”感があったのですが、今シーズンは悪ふざけなのか、あるいはバージョンアップさせすぎてしまったのか、万能すぎるため逆に西園寺の魅力が損なわれてしまっているように思えます。欠点があるからこそ長所が輝くわけですし、オールマイティーなキャラを演じる姿が魅力的に映るのは、その役者のファンだけなのではないでしょうか。そのあたりが視聴率の低下に表れているような気がしてなりません。

 次回は西園寺の隠し子騒動が巻き起こるようですが、今までにない魅力を引き出す展開になるのか注目したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

最終更新:2019/05/17 19:30
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