NGT48がSNS解禁「フォロー無断解除禁止」の謎ルールと吉本興業のグダグダ会見の共通点

イメージ写真:出展 Kyrre-Gjerstad

 8月1日、全メンバーのSNS使用を解禁するとともに、あらたな運用ルールを発表したNGT48。その新ルールの内容が物議を醸している。

 メンバーの加藤美南が5月20日にインスタグラムのストーリーで、山口真帆の卒業公演について「せっかくネイルしてるのにチャンネル変えて欲しい」と投稿。これをきっかけにNGT48では同21日から全メンバーのSNS使用が禁止となっていた。

 今回SNSを解禁するにあたり、2つのルールが定められた。「ダイレクトメッセージ送信の禁止」と「48グループメンバーのフォローを断りなく外すことの禁止」である。

「一部のメンバーとファンとの交流が問題となったので、ダイレクトメッセージを禁止するというのは妥当でしょう。しかし、メンバーのフォローの無断解除禁止については議論の余地がある。というのも、卒業した山口真帆さんが一部のメンバーのフォローを解除していたことがネット上で話題にもなっていた。それを禁止するとなると、暴行事件の被害者である山口さんを非難しているかのようにも見えてしまう。また、フォロー無断解除を禁止したところで、暴行事件に至る問題は解決されるわけではないですしね」(芸能記者)

 少々煮え切らない印象もあるSNS解禁だが、運営の対応としては決して悪くはないとの意見もある。タレントの炎上事情に詳しい芸能ジャーナリストはこう話す。

「何か不祥事のようなことが起きた時、当事者が洗いざらいすべてを話せるケースはまれ。言えないことがたくさんあるなかで、どうにかやり過ごすしかないという現実がある。NGT48も同様です。現実問題として、何の対応もできないような状況で、どうにか運用ルールを絞り出したという点では評価できると思います」

 また、NGT48の運営のスタンスは、吉本興業の岡本昭彦社長のグダグダ会見に似ているという声もある。

「おそらく吉本としても、闇営業問題や社内体質について言えないことが多かったんだと思います。それに、大崎洋会長と岡本社長が手掛ける事業も多くて、退陣するという選択肢もなかったはず。だから、質問されてものらりくらり躱すというのが最善の策だった。完全にグダグダの会見でしたが、吉本が大ダメージを受けるような不用意な発言もなかったわけで、そういう意味では成功だったんですよ。NGT48も吉本も、本当であれば完全スルーしたいところなのに、何らかの対応をしつつ、事実上のスルーを決め込んだという点で、最低限のリスク回避はできていたといえるでしょう」(同)

 果たして世間が許すのかどうかはわからないが、多少の時間稼ぎはできたということ。NGT48のSNS解禁と吉本興業のグダグダ会見に共通点は多いようだ。

最終更新:2019/08/03 21:55
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