変わる運動会、快適“パブリックビューイング”が話題!
秋の運動会シーズンに突入したが、近年話題となっているのが運動会の在り方だ。熱中症リスクや弁当廃止論、組体操など危険競技に関する議論など、論点は多くある。
最近広まっているのが、競技時間を午前中だけに短縮して開催する“時短運動会”の実施。昼下がりの暑い時間帯を避けて競技に取り組むことは熱中症対策にもなり、弁当ナシで帰宅するため共働き世代の保護者にとっても朝早く弁当を準備する手間が省けるとして好評だという。
運動会の在り方が変わりゆくなか、あるユーザーが9月28日にTwitterにアップした運動会についてのツイートが大きな反響を呼んでいる。それによれば、体育館や各教室のスクリーン(テレビ)で、「パブリックビューイングスタイル」で競技を見る運動会があるのだという。
ユーザーの投稿には、体育館のステージ上に大型モニターが設置され、保護者達がビニールシートを敷いて競技を観戦している写真が添えられていた。ツイートによれば、この学校では体育館のほかにも教室が解放され、モニターに運動会の様子を生中継しており、保護者たちがパブリックビューイング形式で運動会を観戦。保護者は自分の子どもの出番だけグラウンドに出て声援を送ったり、記念撮影を行ったりというスタイルで、非常に快適だったそうだ。
Twitterでは「なんて素晴らしい運動会! 全国に広まれ~」「これは最高」と、驚きと賞賛の声が多く、「YouTubeで生配信してほしい」「オンデマンド放送もありかも」など、さまざまな意見が飛び交っている。
運動会のパブリックビューイング化について、「ちょっと味気ない気もするなあ」「寂しい」という意見もあるが、我が子の競技中は校庭で声援を遅ればよく、親や祖父母の体調にも配慮されていると言えるだろう。
保護者同士による早朝の場所取り合戦で近隣住民に迷惑がかかる問題や、炎天下での観戦の熱中症リスクなどを考慮すれば、たしかに合理的だ。
都内の小中高で導入されるパブリックビューイング運動会
SNSでバズった運動会のパブリックビューイングだが、中高一貫の男子校で“御三家”のひとつ、東京都・荒川区の私立開成中学校・高等学校は、運動会にパブリックビューイング企画を取り入れており、好評を博しているという。
毎年5月の第2日曜日に行われる「開成学園大運動会」は名物となっており、その看板競技「棒倒し」は、2018年に「ニューヨーク・タイムス」に取り上げられたほど。同校では3年前から、教室内にプロジェクターを設置し、休憩しながら競技観戦をできるスペースを設けた。今年5月開催の運動会では予定座席数は100席で、飲食可能と案内されていた。
公立の小学校でも、東京都・港区立本村小学校は2017年6月の運動会で体育館にモニターを設置し、競技の様子を生中継していた。パブリックビューイングは約2年間実地され、保護者の好評を得ていたというが、残念ながら今年度については「アナログ配線で行っており、今年は担当者が転任してしまったので実地しておりません」(学校関係者)とのことだった。
東京都・荒川区立尾久宮前小学校は、2017年5月開催の運動会にてランチルームを開放し、モニターで生中継。保護者約40人が弁当を広げながら観戦したという。その様子を伝えた2017年6月2日付「カナコロ」(「神奈川新聞」のウェブニュース版)の記事によれば、<この日の東京の最高気温は27度まで上がったが、空調が行き届いた環境で、わが子の奮闘を見守った父母からは「体の負担なしに、快適に運動会を楽しめる」「幼い子どもと一緒でも安心して観戦できる」と好評だった>とのことだ。
同記事によれば、尾久宮前小はソフトウエア開発の富士ソフト株式会社(神奈川県横浜市)が提供する校内行事用の生配信機能を活用したという。この教育システムは全国の小中高校約700校に導入(2017年当時)されており、同社は運動会など学校行事への活用も推奨しているという。今後さらに快適な運動会スタイルは広まっていく可能性がある。
小中高校の花形行事である運動会。これまで慣習とされてきたものを再点検して合理化・最適化を図ることで、生徒・児童や保護者、教職員の全員がハッピーに楽しめる運動会へと進化していってほしい。
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