日刊サイゾー トップ > 社会 > メディア  > 百田尚樹でラグビー日本代表炎上

百田尚樹「ヨイショ感想文」で新潮社が大炎上! ラグビー日本代表にまで飛び火の顛末

イメージ画像

 数々の名著を世に刊行してきた老舗出版社が、またしてもやらかした。新潮社が4日、百田尚樹の新作『夏の騎士』の販促活動で、「ほめちぎる読書感想文を募集」というキャンペーンを告知して大炎上した。

 炎上したキャンペーンは、「#夏の騎士ヨイショ感想文」というハッシュタグをつけて感想をツイートした人にプレゼントを贈るというもの。

「百田先生を気持ちよくさせた20名の方に、ネットで使える1万円分の図書カードを贈呈!」と謳われていたが、ネット上では「新潮社も堕ちたもんだな」「いつからこんな下品な会社になったの?」「ただただ悪趣味で見識を疑う」と、批判的な声が殺到し、新潮社は5日、キャンペーンの中止を発表した。

 新潮社は昨年、『新潮45』に掲載された論文が問題になり、事実上の廃刊に追い込まれたばかり。迷走は続いているようだが、思わぬところに火花が飛んだ。ラグビー日本代表の立役者でもあるナンバー8の姫野和樹が『THE ANSWER』のインタビューで、百田の『日本国紀』を愛読していると告白。『日本国紀』は、縄文時代から平成までを500ページにわたってたどった本だが、発売直後から内容の矛盾やコピペ疑惑など、多くの疑問が寄せられていた問題の一冊。

 そのため、姫野に対して、「ガックリ」「まともな本読めよ」「応援する気がいっぺんに失せた」といった失望の声が浴びせられてしまったのだ。週刊誌のスポーツ担当記者はいう。

「姫野はメンタルコーチから、『己を知る、先祖を知ることが強さに繋がる』というアドバイスを受け、日本人について知る書として『日本国紀』を選んだようですが、もともとアスリートは右翼的な傾向が強いもの。弛まぬを努力を続け、成功を収めてきた彼らにとって、左派の人間が唱える“みな平等に”という考え方は全くそぐわないものですし、日の丸を背負って試合をし、試合前には君が代が流れれば、否が応でも愛国的になります。姫野がどんな本を読もうが、他人がとやかく言う権利はありませんが、百田の本の読者であると公表するのがリスキーであるということぐらいは、誰かが教えてあげるべきだったでしょう」(スポーツ担当記者)

 百田尚樹と言えば、安倍晋三首相が大ファンだと公言して止まない右派の代表的な作家。安倍首相は今回のW杯でラグビー日本代表を熱心に応援しているが、もしや“同じ匂い”を感じたのだろうか。

最終更新:2019/10/11 09:21
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『24時間テレビ』強行放送の日テレに反省の色ナシ

「愛は地球を救う」のキャッチフレーズで197...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真