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学生お笑いブームも我関せず……“バズる学生芸人”がコントライブをやる理由

現在4人で構成されている煩悩協会

 今、お笑い第7世代といわれる人たちを中心にお笑いブームが盛り上がる中、それに伴い「学生お笑い」界隈もにわかに注目されつつある。各大学の落研(落語研究会)やお笑いサークルに所属し、大学の垣根を越えてイベントを開催したり、賞レースのような催し物を開いたりしている団体もある。にゃんこスター・アンゴラ村長やひょっこりはん、今年の『M-1グランプリ』準決勝進出者にアマチュアながら名を連ねた「ラランド」なども、学生お笑い出身だ。 

 そんな中、「賞レース」や「大学お笑いサークル」には目もくれず、自分たちで定期的にコントライブを開催している大学生のユニットがある。「煩悩教会」だ。主宰の青木宏樹さんは上智大学の3年生。「青木」というアカウント名でTwitterをやっており、

などのつぶやきも話題となった。

 なぜ彼らはお笑いをやるのか? イマドキの大学生にとって、「お笑い」とはどういう存在なのか、どんなことに楽しさや面白さを見いだしているのか? 青木さんに話を聞いた。

***

――煩悩教会は現役大学生4人のユニットで、これまでに4回単独ライブを行っています。コントを始めようと思ったきっかけは、なんだったんですか?

青木 高校生の頃からバナナマンやラーメンズのコントが好きで、漠然とお笑いの世界に憧れがありました。大学に入ってすぐ、知り合いのイケメン2人に「劇団を立ち上げたい」と誘われて、「それぞれ友達に声かけてみよう」ということになったんです。でも、学生のそういうノリって、だいたい頓挫するじゃないですか。だから、どうせなら自分が面白いと思ってるヤツを呼ぼうと考えて、高校の友達を軽い気持ちで誘って、それぞれの仲間を紹介し合ってみんなで集まったりしてました。で、案の定、立ち上げのイケメン2人が恋愛関係でモメて仲悪くなって(笑)。

――学生っぽいです(笑)。

青木 それで、集まった人たちがどんどん抜けていっちゃって。結局残ったのが俺と、俺が高校時代一番面白いと思ってたヤツ2人、それから新しく仲良くなったヤツの合計4人でした。別に劇団に対する熱意はないけど、なんかやってみようかと、煩悩教会を結成してネタを作ることになりました。

――それで会場を借りてライブをやったんですね。

青木 メンバーの一人の実家が軽井沢に別荘を持ってて(笑)。そこで合宿じゃないけど、遊んだりしゃべったりしながら、その延長で10個くらいネタを作ってライブをやりました。お客さんは30人ぐらいですかね。でも、割とうまくいったような手応えがありました。ただ、俺以外の3人はコントに興味はなかったし、みんな就活とか留学とかそれぞれの学生生活があるんで、それから4回単独ライブは続いてるんですけど、毎回俺が一人ひとり説得して参加してもらってる感じです。

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