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桐谷健太の「ジャニーズ守る壁」も厭わない人間力

 東出昌大さんの不倫騒動が、桐谷健太さんとのダブル主演ドラマ『ケンジとケイジ』(テレビ朝日系)に直撃。連ドラスタート直後に主演俳優に特大スキャンダルという事態、しかもテレ朝は『相棒』ばりのシリーズ化を目論んでいたのに騒動でご破産というから気の毒なことです。でも桐谷健太さんの“熱さ”はこんなことでは負けない、というのがアツの弁。桐谷さんの貪欲なパワーについてアツが語ります。

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 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 相変わらず『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)の佐藤健くんに夢中なアツですが、皆さんお変わりございませんか? 夢うつつな毎日を過ごすお気楽な姿を見て、周りから「世の中は新型コロナウイルスが蔓延して大変なのに、ホント呑気だよね~」と呆れられているんだけど、どうにも止まらない『恋つづ』マイブーム。

 だって、健くん演じるドSな魔王こと天堂医師ったら、上白石萌音ちゃん演じる勇者こと恋する新人看護師・七瀬にキスしちゃったのよ、早くも第4話で。不意打ちキスをかました直後に「これは治療だ」の決めゼリフだもん、もう息が止まっちゃったわよ。磯山晶プロデューサーに文句、じゃなくて感謝しなくちゃいけないわぁ。ありがとう、磯P。

 で、そんな浮かれポンチな思いを少しでも共有しようと"いつメン"たちに、「やっぱりドラマはキュンキュンする王道ラブストーリーが一番よね」と言ってみたんだけど、彼女たちからも「今はアツに構ってらんないの。東出昌大や沢尻エリカを追ってるし、鈴木杏樹のまさかの不倫騒ぎも起きちゃって大忙しなんだから」と叱られちゃって。

 シュンとしながら存在を消しつつ静かにご飯を食べてたんだけど、週刊誌記者から「そんなことより最近の『ケイジとケンジ  所轄と地検の24時』(テレビ朝日系)はどうなってんのよ? アツ、何か聞いてないの?」といきなり質問が。むせちゃったわ。

 アツは「でっくんのことはあんまり知らないからなぁ。何回かインタビューしたことはあるけど、いつも優しくて好印象だったからビックリしたぐらいで。桐谷健太くんが気を使ってて可哀想」と答えたんだけど、「でっくんって(笑)。奴のことは"スティッくん"って呼びなさいよ」ですって。ちょっとぉ辛辣すぎじゃないの……!?

 そして週刊誌記者は、「それにしても健太もホントついてないわね」とポツリ。そうよね、今回の東出不倫騒動でかなりの被害を被ったのは「(杏ちゃんは当然のことながら)桐谷健太じゃない?」と業界内ではもっぱら。主演ドラマに思いっきり泥を塗られちゃったんだものね。

俳優なのに「主演を守る人間の壁」化
 東出さんの不倫報道後、健太くんはCMキャラクターを務める商品のイベントに出席したことが話題に。このイベント、主催者サイドから「ドラマ関連の質問はNG」とされていたんだけど、男気のある健太くんは「キャストさん、スタッフさんと全力で作っています。嫌悪感を抱いている方もいるかもしれませんが、面白い作品は出来ていると思ってます」と真剣に訴えたのよね。「僕の連ドラ初主演作でもあるので……」と苦笑いしてたけど、その時はもう何とも言えない切ない気持ちになっちゃったわよ。あ~、そうよね。ようやくの主演作だったのにと、嘆かずにはいられないわ。

 『恋つづ』の磯Pもきっと心を痛めていると思うけど、アツが初めて健太くんをインタビューしたのは2005年、長瀬智也&岡田准一主演のTBSドラマ『タイガー&ドラゴン』でのこと。磯P作品で、宮藤官九郎さんが脚本を描いた話題作よ。覚えていらっしゃる人も多いんじゃないかしら?

 健太くんは"チビT"と呼ばれる常に小さいサイズのTシャツを着ているやたらテンションの高い男の役で、いわゆるチョイ役とはいえ強いインパクトを残して、注目を浴び始めたのよ。この作品にはブレイク前の星野源さんも出演されていたんだけど、何せ健太くんは誰よりも自己主張が強いから、毎日のように「取材して攻撃」を繰り出してきて、根負けしてインタビューすることになっちゃったの。磯Pは「え~、桐谷健太なんて取材しても何にもならないよ~」なんて言ってたけど、その顔は愛に溢れニコニコ笑ってたしね。磯Pは俳優・桐谷健太を世に送り出した功労者の1人なのよ。

 今だから言えるんだけど、『タイガー&ドラゴン』のクランクアップの日のこと。東京・下町でロケをしていたんだけど、ちょっとしたアクシデントが起きちゃったのよ。地元を取り仕切るどこぞの親分さんが2人ほど出陣してらして、お付きの人たちがあちらこちらから大勢ワラワラと集まってきて、現場は一気に緊張に包まれ、ただならぬ雰囲気に。「誰の許可を取って撮影してるんだ?」だの「主役に会わせろ」だの「サインを寄こせ」だの、コワモテの男性陣なのに可愛いおねだりもあったりして、撮影は中断。かなり長いこと揉めて、でも何とか撮了して。

 とにかく主演2人をこの修羅場から逃がさなければと言うことになって、ドラマスタッフやマネージャー陣が全員集合。及ばずながらアツも参戦して壁を作り、長瀬くんと岡田くんを車に乗せることに。建物から移動車までの距離はほんのちょっとなのに、2人が建物から出てきた瞬間、おしくらまんじゅうじゃないけど、どっと人が押し寄せてきて大騒ぎになってしまったの。長瀬くんの「ごめんな、巻き込んで。ケガすんなよ」の声に励まされ何とか人間壁をまっとうして任務終了。ホッとしてふと横を見ると、何とキャストなのに同じく人間壁になっていた健太くんを発見!!!

 「何やってんの。あなたは俳優部なんだから隠れていなくちゃダメじゃない。ケガしたらどうするのよ」と思わず注意しちゃったんだけど、「だって体が動いちゃって。主演に何かあったら大変だもん」なんて言ってたのよ。「主演に何かあったら……」、そうよね。でも2020年、念願だったその"主演"にやっとやっとなれたのに、もう1人の主演にいろいろあってこんな事態に陥るとは!  全く何てこった。

自らプロデューサーに売り込みまくる桐谷健太
 どの局のプロデューサーも「桐谷健太は2枚目も3枚目も、イヤな奴もいい奴も、シリアスもコメディーも何でもこなせる演技派俳優だよ。性格もいいし人間力もある」と褒めるし、「キャスティングでは必ず名前が上がる俳優」なんですって。普通はマネージャーさんが仕事を取ってくることが多いんだけど、健太くんの場合はプロデューサーに自らガンガン売り込みをかけたりしてたしね。

 健太くんは関西人らしく絶妙な駆け引きで押していくから、大抵の場合、プロデューサーが笑っちゃって「もうわかったわかった」と承諾しちゃうの。笑いという武器によるソフトガツガツで、ある女性プロデューサーは「また桐谷健太に負けちゃったわ」ってボヤいてたもの。アツも何度も笑わせてもらったなぁ。そういえば若手の間宮祥太朗くんなんかもマネージャーさんと言うよりは、まだ売れてなかった頃は自分でプロデューサーにプレゼンしてたし、意外とそういうガッツある若い俳優さんっているのよ。

 健太くんといえば、ある時、外国人の共演者がいて、通訳の人もいたんだけど、いきなり健太くんが通訳の人より早く訳してみんなにペラペラ話し始めたのよ。内容はめちゃくちゃなんだけど、その間合いが上手くて、しかもいかにもその俳優さんが言いそうなことを口から出まかせとはいえ絶妙な感じで言うわけ。どんな時も空気を読む力があって、彼のいる現場は大爆笑しか巻き起こらないからすごいわ。

 そんなだからCMでも大人気だし、キャラクター自体が面白いからバラエティー番組やトーク番組にも引っ張りだこだしね。何年も苦労と努力を重ねて射止めた連ドラ初主演作が、こんな形でクローズアップされてしまうなんて。まぁ、これが逆にいい宣伝になっちゃえば言うことないんだけど……ね。

 ドラマのスタッフにも聞いてみたら「そりゃ忸怩たる思いでいっぱいだろうけど、全力で撮影に挑んでるよ。元々、どんな時も現場のムードメーカーだったけど、今もそれは変わりない。スタッフがヘンに気を使わないよう自ら盛り上げてるし、こっちが涙出そうになるよ」としみじみ。張本人の東出さんももう淡々と演じているようだけど、つくづく健太くんの不運が心痛いわ。前クールの『4分間のマリーゴールド』(TBS系)もちょっと視聴率には恵まれなかったしね。アツ的には『4マリ』は愛しの横浜流星くんが出てたし推したかったんだけど。あれは正直、「桐谷健太がいなければ成立しなかった4兄弟。見ていられなかったドラマ」だと思ってたぐらい、ドラマとしての出来は微妙で。

 だから今回の主演ドラマにはとてつもなく期待していたし、健太くんも「自分で言うのも何だけど凄く面白い作品になってる」と自負していたのに。こんな貰い事故ってアリなの~?  本気で残念よ。しかもスタッフはこのドラマを『相棒』のようにシリーズ化したかったぐらい力を入れていたというのに、桐谷健太、何というアンラッキー。

 まぁ、『相棒』も実はいろいろあって、最近は「小料理屋の女将はお酒やおつまみだけじゃなく、何かとトラブルも運んでくる」とか言われちゃって。初代女将役の益戸育江さん、二代目女将役の鈴木杏樹さんと続いているし、それこそ相棒だった成宮寛貴くんや、準レギュラーとも言われていた原田龍二さんにもスキャンダルが発覚して。

 潔癖症で有名だった杏樹さんに不倫スキャンダルなんて、誰が想像できた?  まだ信じられないわ。今は降板されているとはいえ、東京では夕方に毎日『相棒』が再放送されているし、スタッフは頭を抱えちゃってるんですって。お気の毒よ。

 とはいえ、桐谷健太は相棒のスキャンダルなんてアクシデントでへこたれる男でも、役者でもないものね。『タイガー&ドラゴン』でも共演した長瀬くんとも大の仲良しで、長瀬くんの家で音楽を奏でることもしばしば。業界内のお友達も多いけど、昔からの友人との絆も深いし、各局のプロデューサーも「使いたい役者」だと太鼓判を押してるし、主演作はこれからも舞い込むはず。"不倫ウイルス"に負けずガツンとはね飛ばし、さらなる躍進を遂げて欲しいなと思ってるの。皆さん、今こそ一丸となり応援しませんかぁ?「試練は続かないよいつまでも」だよ。頑張れ~っ、桐谷健太!

最終更新:2020/02/10 05:30
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