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ムロツヨシ「セクハラになるから女性スタッフと話せない」と嘆き。「なぜそれがハラスメントなのか」を考えてみては?

文=日刊サイゾー編集部(@cyzo

 今月11日、ムロツヨシが『川柳居酒屋なつみ』(テレビ朝日系)に出演し、「セクハラ加害者になるのが怖いからスタッフとコミュニケーションが取れない」と明かす場面があった。

 上記は、番組の“女将”である宇賀なつみアナウンサーから<撮影中にイラッとすること、ちょっと違うんじゃないかなって思うことあります?>と問われたムロの発言だ。

 ムロは、<時代がハラスメントですから><なにがハラスメントかわからないハラスメントを受けてるんです、ずっと>と、ハラスメントに怯えながら生きていると告白。

 ムロは撮影の空き時間にコミュニケーションの一環として、若い女性スタッフに恋人の有無を聞くなどの会話をしてきたが、それもセクハラになるから止めた、と嘆いた。

<これが怖い。ずっと言ってきたもん。(撮影の)待ち時間にさ、「(スタッフに対して)ヒマだな。彼氏いるのか、お前は。ん? いるのか? そっかそっか」「いないのか。かわいいのにな」なんて言いながら待ち時間を過ごしてさ、あったじゃない、コミュニケーションが。それはハラスメントじゃない、コミュニケーションだよ、と思いたい。でもみんなが言うからやめてる>
<待ち時間、何も言えないです>

 ゲストの室井滋も<そうだよね、何も言えないよね>と同調していた。

ハラスメントの加害者にならないためにコミュニケーションを諦める?
 「ハラスメントの加害者になるのが怖いからコミュニケーションをとらない」。ムロツヨシ以外にも、同じように嘆く芸能人は多数いる。

 2015年の『ワイドナB面』(フジテレビ系)では様々なハラスメントを取り上げたが、出演していたヒロミは<どんどん生き辛い世の中になっていくし、誰も何も言えなくなってしまう>と否定的。松本人志は<もうね、ハラスメント・ハラスメント、ハラハラですよ>と、皮肉っていた。

 また、梅澤富美男も度々テレビ番組で、「ハラスメントによって生きづらい世の中になった」という旨の発言をしている。たとえば昨年12月の『とくダネ』(フジテレビ系)にコメンテーターとして出演した梅澤は、日常会話の例を挙げながら、ハラスメントと冗談の線引きが難しいと語った。

<こないだ、うちの女優さんなんですけどね、「お前ずいぶんキレイになったな最近」って言ったら、「それ、セクハラです」>
<「お前ブスになったな」と言うと「それ、パワハラです」>
<そうなると、あんまり言うことがないから黙ってようかなってなると「無視された」>

 こうした感覚は芸能界に特有のものではないようだ。2018年、ネット上で瀧波ユカリ氏による漫画作品『モトカレマニア』(講談社)に登場する「ハラミ会」への賛成意見は、ハラスメントを恐れる人々を象徴していた。

 「ハラミ会」とは、本作の主人公・ユリカという女性が務める会社の男性社員たちによる、「ハラスメントを未然(ミゼン)に防止する会」の略称。男性社員たちはユリカに対し、「オレ達『ハラミ会』の会員だから☆」「飲みの席でうっかりセクハラする自分に嫌気がさした男たちだけで飲む会なんだ」「女性が何で傷つくかオレらにはわかんねーんだよな~」「我々のことはダメ人間だと思ってくれてかまわないんで!」と宣言する。

 漫画における「ハラミ会」に対して、Twitterでは「素晴らしい配慮」「リスク回避」「理想郷」「合理的」など、「セクハラの加害者にならないためには男性と女性の接点を無くすしかない」と賛同する声が上がっていた。

「なぜそれがハラスメントなのか」を考えてほしい
 セクハラやパワハラという概念が一般化し、「ハラスメント」という言葉は乱雑に使われるようになってきてもいる。「なんでもハラスメント」と感じてしまう人がいるのは確かだろう。けれど、そうした捉え方はあまりに解像度が低く、雑だ。

 「セクハラ」という言葉の一般的な概念には、上記のムロツヨシのように恋人の有無を聞くことから、身体を触ることまで幅広く含まれているが、一律に「これはセクハラ/あれはセクハラではない」と言い切ることは難しい。被害を訴えられたらすべて認定される、というものでもない。相手との関係性や場面を自分に都合よく解釈しているとき、相手との認識の違いから加害行為をしてしまうのではないか。

 一括りに「あれを言ったらセクハラ」「これをしたらパワハラ」という情報ばかりが独り歩きしても意味がない。むしろ、「あれもこれもダメなのか……」と嘆いたり、深刻な被害まで軽視されたり……と、問題の解決とは真逆の方向に向かってしまう。

 目の前の相手とどんなふうにコミュニケーションを取れば適切か、落ち着いて考えて導き出せば良いのに、そうした作業を省いて乱暴なコミュニケーションをしようとすることが問題の本質だろう。つまり相手を尊重すれば、ハラスメントへの恐怖はおのずと消えていくのではないか。

 もちろんハラスメントの問題は、男性から女性に限ったことではなく、女性から男性、同性間でも起こり得る。「あれもこれもダメ」「あれは良くてこれはダメ」などと一律に決められはしない。自分の頭で考えろということだ。

最終更新:2020/02/14 05:30

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