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『フリースタイルティーチャー』TKはスキル、KEN THE 390とDOTAMAは即興性、輪入道はバイブスを…ラップ論を開陳!

文=寺西ジャジューカ(てらにし・じゃじゅーか)

『フリースタイルティーチャー』TKはスキル、KEN THE 390とDOTAMAは即興性、輪入道はバイブスを…ラップ論を開陳!の画像1
『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)

 7月14日に放送された『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)で、凄腕ラッパーがラップ好き芸人を鍛える“個別指導編”がスタートした。

ティーチャーの教え方にラッパーそれぞれのスタンスが反映されている

 TKda黒ぶちが担当する生徒はゆりやんレトリィバァ。はっきり言って彼女、すでにかなりの腕前である。「1日の終わりにその日の気持ちを8小節のラップに込めろ」というTKの指導が功を奏し、ゆりやんのスキルは見違えるほど向上した。

「コップンカーからのオープンカーに乗って
 金持ちの男 連れ回したい
 気持ちとは裏腹に 集まったのは裏原
 渋谷の隣 私の御成り
 家に帰ったら独りで【コンプラ】」

 最後を「独りでオナニー」で締めたゆりやん。「すいません、下ネタ……」と謝罪していたが、心の内をリアルにラップに込めていたと思う。ワードセンスはあるし、吉本芸人ならではの即興コントでアドリブ力も鍛えられている。ピアノを弾きこなす音楽の才まである。「生徒の中で1番凄くなるのはゆりやんでは?」と期待を抱かせるのだ。今回の伸びしろを見る限り、ゆりやんが確変する可能性は大。いつか、TKばりに早口フリースタイルをかますゆりやんも見てみたいものだ……というか、ラップするゆりやんのためにさらっとボイパを始めたTKにもびびった。スチューデント・ゆりやんの能力は相当だが、ティーチャー・TKの奥深さにも改めて脱帽だ。

 KEN THE 390は、教え方が最もうまいティーチャーだった。『ダンジョン』で審査の的確さに定評のあった彼は、教え方も的確である。期待通り! ケンザが担当するのは、カミナリ・石田たくみだ。

「ドラゴンボール知ってます? 超サイヤ人になった後で悟空と悟飯が修行するじゃないですか。あのときに悟空が“お前、ずっと超サイヤ人になってろ”って言うんですよ。超サイヤ人になった時点で興奮していると冷静に頭が回らないから。とにかく、ビートに乗って何でもいいんでラップを続ける。ラップする状態が普通になると、韻とかアンサーとかをラップしながら考えられるようになるから」(ケンザ)

 いきなりドラゴンボールの話をし始めたから何かと思ったが、そういうことか。超サイヤ人になっても、ラップをする状況になっても、いつでも平常心でいるための訓練。さすが、avex artist academyで講師を務めているだけある。言う通りにラップしまくりの日々を送ったたくみは1週間後、詰まらないでどこまでラップできるかをケンザの前で披露した。1対1のシチュエーションでエンドレスにフリースタイルするとは、たくみからすればかなりのプレッシャーだ。高橋一生似のイケメンの割にケンザはスパルタである。

 DOTAMA紺野ぶるまペアは、司会の青山テルマ一押しの組み合わせ。このコンビへの期待は大きい。レッスン当日、DOTAMAはいきなり紺野に「下ネタ禁止」というルールを課した。ちょっと、これはいかがなものか……。

『ティーチャー』の生徒はラップ初心者とは言え、類まれな個性を持つ芸人である。つまり、唯一無二の長所を持ち合わせている。しかも、紺野の個性(下ネタ)の否定から入るのはヒップホップの概念から外れている気がする。それぞれの長所を伸ばす教え方にしないと、よくいる量産型ラッパーになってしまう。前番組『フリースタイルダンジョン』芸能人ラップ企画に出場した際、呂布カルマから「チンコで踏みまくればいい」とアドバイスされて無双状態になった紺野の勇姿は記憶に新しい。だから、紺野に手枷足枷を付ける指導法に疑問を抱くのだ。

 ただ、DOTAMAのバトルへの向き合い方が垣間見えたところは良かった。DOTAMAが紺野に命じたのは、約1時間に及ぶ下ネタ禁止のサイファーだ。でも、悪口を言うにも限界がある。30分を超えた辺りから、明らかに紺野は言うことがなくなっていた。疲労困憊の紺野に、DOTAMAはこんなアドバイスを授けた。

「相手の話をよく聞いてたほうがいいと思います。どんなに言葉が尽きても、相手の話を拾っていればどんどんワードは出てくると思うので」(DOTAMA)

 普段の生活にも通じる金言ではないだろうか? さすが、ディスの極みメガネ! きっと、DOTAMAも「相手の話を聞く」と肝に銘じMCバトルに臨んでいるのだろう。次回、DOTAMAは“ディスり方の3大ポイント”を紺野に伝授するという。

 レイザーラモンRGを指導した輪入道は、他のティーチャーとアプローチの仕方が違った。

「ライムだったりフロウだったりは他のティーチャーのほうが教え方はうまいと思うんですけど、バイブスに関してなら自分は結構自信があります。バイブスって日本語に訳すと『気合』という意味だと思ってるんですけど、気合は別にがなる必要はないんです。“気合が入ってる”って伝われば、そいつにはバイブスがある」(輪入道)

 技術ではなく、精神面からレクチャーするのが輪入道らしい。他のティーチャーがスキルを輪入道磨こうとする中、ハートに着手するのはいかにもだ。あと、教え方がすごく優しいのも意外だった。MCバトルで「刺せ、オラ刺せ!」「チンポコ舐めろ」と言い放つコワモテと同一人物だとはとても思えない。

 全員の個別指導を見ると、ティーチャーそれぞれに強い個性があることがわかった。教え方が四者四様なのだ。さらに、講師として重視するポイントがラッパーとしてのスタンスを見事に反映している。TKはスキルを、ケンザとDOTAMAは即興性を、輪入道はバイブスを重要視していた。ある意味、みんなキャラ通りの教え方だ。予期せぬ形で各々のラップ論を聞けたというわけである。

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