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プロ野球界を新型コロナが直撃! 相次ぐFA市場「硬直化」の裏事情

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写真/GettyImages

 海外FA権行使が注目されていたプロ野球・福岡ソフトバンクホークスの長谷川勇也外野手が2日、チームに残留することを決めた。他球団への移籍も有力視されている中、踏みとどまった背景には何があったのだろうか?

 2013年にはパ・リーグ首位打者だった長谷川は今シーズン、5年ぶりに開幕スタメンながら1軍では29試合しか出場できずに終わった。8月には新型コロナウイルスに感染、9月末まで1軍復帰がずれ込んだ。日本シリーズでは代打で登場し凡退するも、地面をたたき悔しがる姿はファンの心を打ったが、すでにベテランの域に入っており、選手層が厚いホークスにおいては、出番は減るばかり。

 それでも「やっぱり福岡が好き」と、なかばとってつけたような理由を挙げて残留を表明した。

 昨今のFA事情を知る関係者は「もしFA宣言すれば、ライバル球団のオリックス・バファローズをはじめ複数球団が獲得に動いていた可能性はあった。それでも、踏みとどまったのは、今シーズン、国内FAで移籍してもあまり条件がよくない証だと思う」と話す。

 ここまで広島東洋カープの田中広輔ら複数のFA保持者が相次いで「残留」を表明しているが「コロナ禍でどの球団も大赤字を抱えている状況。例年のように好条件を提示できない。ならば、もう1年様子を見て動くかどうか決めてもいいのでは、という心理がかなり動いている」というが……。

 先が見通せない状況は、FA市場さえ硬直させてしまっているわけだ。

最終更新:2020/12/04 18:00
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